「恐怖の〇〇〇」と頭に付けて、タイトルを考えてみよう。
恐怖のそうめん霊柩車
恐怖のそうめん飴
恐怖のそうめんペンパル
何だか「そうめん」ばかりになってきた。
疲れているせいか「そうめん何々」という形しか思い浮かばない。
それにしても「そうめんペンパル」というのは、文通相手がそうめんの話ばかり書いてくるのだろうか?
「こんにちは!さて、そうめんの話ですが……」
と、いつもこればかり。たまには別のことも書けよと思いつつ、文通が続く。
で、実際に会おうとしたらその人は約束の日の前日に死んでいる。
そうめん霊柩車に乗せられてやってきて、遺体として涙のご対面が初対面だったりして。
遺書に「こんな形で会うなんて……そうめんなさい」と書いてある。
謝る時ですら「ごめんなさい」とは書かずに「そうめんなさい」なのだ。
「ふざけるなよ!」と、遺体の頭をゴツン、と殴ったらパカッと頭が割れて、中からそうめんの束がドサーッと出てくる。
【完】