昨日思いついた話の続きをあれこれ考えてみると、これはキャラクター物といえるのかもしれない。
ある人物がいて、その人物について語る語り手がいて、聞き手がたまにチラッと登場する。ホームズや半七捕物帳のような感じである。
感じといえば、もっとモデルにしている作品もいくつかあって、たとえば須賀敦子の「こうちゃん」とか、「高校球児ザワさん」とか、あれこれ思い浮かぶ。それにヴァレリーの「テスト氏」も挙げておきたい。
短い断章の集積なので、頭と中盤とお終いの回を最初に書いてしまって、あとは隙間を埋めるような書き方にしてもよい。頭と尻尾さえあれば、残りはどうにでもなるので。
全5話でも、50話でも、500話でも構わないという、蛇のような構成である。