句集を読んでいたら中に読者アンケート葉書が挟まれていて、切手を貼る四角い枠内に、
「おそれ入り
ますが切手を
お貼りください」
と書いてある。
この文の最後の二文字を省略して、
「おそれ入り
ますが切手を
お貼りくだ」
にすれば、ちょうど五七五の俳句風になって良いではないかと思った。
意味が大体わかるし、通じるし、俳句専門の出版社ならそう書いてもいいんじゃないの。
しかしよく考えたら、五七五でも俳句になっていないし、ダメだ。
「犀の省略」という謎めいたタイトルの掌編にできそうと思ったがやめた。寝る寸前の20秒くらいはできそうと思ったが、起きて冷静に考え直したら意味不明なのでやめた。