「白 雪国」を含む小説

幼いころ、雪は憧れだった。 鉄棒の上のわずかな雪を掬った日の記憶は、今も胸の奥で光っている。 雪国に暮らす今、白はもう厄介な存在でしかないはずなのに―― それでも、空から降る白の…

　大学の長期休暇である二月に、雪国の地元に帰省した大学生、甘利梨子。梨子はひょんなことから、小学生時代の友達である飴井冷子と共に、白愛村というAIの研究を行う村に向かうことになる…

雪合戦、それは武器を失った武士たちによる戦いから始まった。 そして現代、ほんわりとした雪玉を投げ合う雪合戦に異を唱える男がいた。

雪国の春、高校入学式の日。孤独を抱えた少女(白)は、自由奔放で美しいクラスメイトの雪と出会う。彼女の飾らない笑顔と奔放な振る舞いに心惹かれ、二人は自然と親しくなっていった。 季節…

自然豊かだった頃の面影はまるでなく、白一色の銀世界となってしまった辺境の村・リーリア。 突如もたらされた異常気象により野獣は凶暴化し、人々は飢えをしのぎながら暮らしていた。 そん…

雪が降る。街は白一色に染まる。 雪ん子は遊ぶ森の中、兎を追って…… 兎は言う、人間になりたいと…… 雪ん子は言う、叶えてあげよう、でも雪の降る季節だけで、春には根雪と共に溶けてし…

【あらすじ】 復学までの間、亡き母の生家で過ごすことになった信広は、こんなことを感じるようになった。 「人間の醜さと美しさを感じるには、生まれ育った家より、たまにしか行くことのな…

目の瞳の色が黒以外の様々な色の種族「色族」と、目の瞳の色が黒のみの独立種族「黒族」の二つの種族が住む「色」によって創られた大陸、レイン・カラーズ。 この大陸では、危機が訪れる時、…