「異端者」を含む小説

ファンタジックなのに、争いが絶えなくて血なまぐさい世界。 ある日突然この世界に投げ出された伏見徹（ふしみ　とおる）は、暴力に満ちたこの世界が大嫌い。 冒険者として世界の常識を学ん…

新生セラフィムの カラム=シェリム、彼女はポータルの前で指示を待つ。 『————伝令です、あなたの担当する地域は————』 ここより低次にあたる現世を訪れるにはセラフィムとて実体…

役立たず故に魔法使いに売り飛ばされた少年ロアルド。彼は魔法使いによる人体実験の結果デュラハンになってしまうが、魔法使いの隙を突いて脱出に成功する。 冒険者組合、それは最低限読み書…

腹を殴られて「かはっ」と言いながらピンチになりたい主人公はヒーローと異端者の間に入り、今日も攻撃を受け続ける。そんな主人公に目を付け始める異端者のボスやヒーローたち、彼を取り巻く…

王都一憧れの職業「聖騎士」を勤めていた俺は騎士団を追放された上に、幼馴染の聖女セシルと王子の関係を知らされる。 失意の俺だったが、その日の夜「異端者の王」という名の特殊なスキルが…

――記憶なき状態から僕の物語は始まってしまった。 この世界の理に準じない『願魔導師』の僕を見つけ出したのは一人の少女だった。 「ねぇ、君は――」 「えぇと......」 ―…

かつて女神の降臨した伝承がありながら、今は「悪魔」の出没する異端の地となっている西の海の果ての島。 「悪魔」の痕跡を視る力を持つために異端審問官の手伝いをしていた養護院育ちの少年…

主人公(オリヴァー)は異世界の探検家だった。 主人公(カミシマ)は現代社会の技術者だった。 主人公(アレックス)は異世界の革命児だった。 革命児が見るのは探検家の記憶より100…

かつて異世界を駆け巡った大人たちへ。 異端者として粛清された若き錬金術師が、1000年後に転生する。 転生後、ちょっとした事件で龍王の加護を受けることになった。 魔王も存在しない…

　嵐の夜、聖騎士団により捕縛された凄惨な事件の首謀者はレインフォルト=アーデルハイムと名乗り自らを医師と称した……。 　その13年後、任務中に禁足地となり事件と共に名を消され打…

私の故郷は滅ぼされた。私と親しかった人は皆死んだ。17歳の魔術師である私自身も殺された。 国の希望であるはずの『冷酷姫』と呼ばれる勇者・サクラに‥‥‥。さっきまで一緒に旅をし…

　長い戦乱が終わり、平和と繁栄が訪れたフランベル皇国。 　そんなフランベル皇国の商業都市ローレザンヌでは、いつしか〈黒獅子〉と呼ばれる謎の暗殺者が悪党どもを次々と葬る事件が起こ…

　冴えない四十男の「私」は「よくある異世界転生」だと勝手に思い込み、女神のご託宣をてきとうに聞き流してしまう。ところが転生した先の異世界は、異世界転生のお約束がほぼない「ガチもん…

　砂漠をさまよい力尽きた私は、気づけば奇妙な場所にいた。 　名もなき逃亡者を拾いあげたのは、愛らしい天使の少女と言葉少なな竜の青年。壊れかけた世界の片隅で緩やかにはじまる物語。…

生まれてくる時代が違えば、僕は今頃、異端者扱いされているだろうな、なんて思いながら今日も隣の席の彼女をこっそり眺めている。 この時代に生まれてきたのは幸運だった。この時から何年経…

カルナテクタは勇者である。それも、超ブラックな勇者である。 文字通り身を削り、世界のために働いてきたカルナであったが、精神の限界であった。 「そうだ。暖かく迎えてくれる家を持と…

　小さい頃は、色んな『世界』が広がっていた。 　他の人には視えないらしいモノたちは、「幽霊」というのか、「妖精」というのか、それとも「妖怪」というのか。 　分からないけれど、見る…

名付けることは形作ること。異山の獣に名を付けて呼び出し、世を乱すものたちがいる。獣行士、と呼ばれる異端者を野盗は抱え込んでいるらしかった。討伐へ派遣された鯨波(げいは)と白麒(は…

世界には二つの異なる世界が存在する。一つは地図に記された既知なる世界、もう一つが地図が存在しない未知なる世界だ。前者を『内界』、後者を『外界』として世界は分け隔てられていた。 　…

ユナリエ聖教会に身を置く「見習い」聖女のティアマリーナ。 ある日彼女は、聖女を志すものにあるまじき、とある能力の欠落を理由として、破門という重い処分が下される。 失意の中、「こ…