「思い出 奇跡」を含む小説

夏編は二章の冬編をよんでからお読みください。(秋と春は単独でも楽しめます)冬と夏の話は繋がっています。 この世界は五つの浮島でなりたっている。 季節の変わらない四つの島の守り神…

これは、ありきたりでつまらないお話。細く弱い糸の奇跡。 その可能性は誰にもあった。ただ、それを偶然掴んだ少年少女の物語。 音花新（おとはなあらた）は平凡な日常を過ごしていた。 白…

「夕焼けタイムラプス」は、過去と未来を結ぶ不思議な映像から写し出された、自然や思い出をテーマに描いた短編です。美しい夕景を思い浮かべて綴りました。

流れ星の伝説。流れ星が消える前に三回、願いごとを唱えることができればその願いを星が叶えてくれる。そんな伝承に

ただ一人残されたリッツは、母との思い出がたくさん詰まった家で、窓からの景色や読みあきた魔術書をめくっていた。 今日は、魔術が高まるハロウィンの日。今日こそは、願いを叶えたい。ふた…

　※ タイトルは「こじかしょくどうのきせき」です。 　いまは敷島新聞の本社局長に出世した大塚万次郎は、かつてこの街の高校に通う高校生だった。その局長が、高校生のころによく餃子を食…

友人を事故で失った少年は、彼が残した写真を手に、仲間達と一緒に小さな冒険へと旅立つ、それは彼等にとって永遠に忘れられない思い出となる。

小学校５年、田舎に帰省したあの日。大雨から川は増水。濁流に飲まれた俺はしたたかに岩に頭を打ちつけて……生きているのが奇跡だった。 それから、５年。 あの時のことは断片的にしか思い…

**『花水月の恋』** 静かな水辺に囲まれた美しい村で、花咲く季節が訪れた。月の光に包まれる夜、そこに潜む恋の予感がひとつの物語を紡いでいく。主人公の花は、幼なじみの月と再会し…

　物質的な豊かさよりも、心の充実を求める御厨美月。 　彼女の日々は、一見何の変哲もない平凡な日常かもしれません。しかし、その穏やかな時間の中に、美月は深い意味と小さな幸せを見出し…

僕は暗闇の中にいた。何も見えない。何の音もしない。 身体を横たえていることは分かる。でも、身体を動かすことはできない。 一体ここはどこなんだろう。 「こんにちは」 そんな僕に…

苦界にたゆたう姫神の、御手に塗れる血潮の色は、伏せしまなこを流れつる、紅の涙を伝えしか ～夏衣幡織綾紗羅（なつに　はたおる　あやの　うすぎぬ）～ 　綾幡米彦には身に覚えのない…

『死んだ人に恋をする。 　死んだ人が恋をする。 　それは僕らのものと何が違うのだろう。』 恋愛×ファンタジー×命。 生と死の狭間で、まっすぐに『恋』と向き合う人たちのお話。…

きっとこの思い出は時が経つにつれ忘れていくだろう。 僕は哀しみに溺れながら足掻き続ける ──どこまでも前を向いて

ある日、亡くなった恋人・東雲円佳の幽霊が現れた。 円佳さんの幽霊は、僕と、円佳さんの妹の美門にしか見えない。 恋人の幽霊と、実は僕を好きだった美門と過ごす日々。 それは多少のぎ…

アルバムを読むだけ。

【あらすじ】まだ、プロペラ飛行機という乗り物ができて十数年ほどの時代。 　少年アルテルは、冒険家の父を飛行機の事故で亡くし、次いで母親も病のため失い天涯孤独の身の上となる。 　当…

　我々の棲む世界の隣に「扶桑之國（ふそうのくに）」という、小さな島国がある。遡ること四十年前、およそ三百年続いた軍事独裁政権、旧政府を打倒するに至った。 　その後、大国を相手に…

これは私の愛猫・みんとの生涯を綴った、大切な思い出のものがたり。 まっくろで、もふもふで、とっても甘えん坊な私のかわいい黒猫。 ずっと一緒にいたかった。けど、生きている限りずっ…