「好きしか言えない」を含む小説

私の双子の妹の《エミル》は、聖女として産まれた。 特別な力を持ち、心優しく、いつも愛を囁く妹は、何の力も持たない、出来損ないの双子の姉である私にも優しかった。 「《ユウナ》お…

　幼馴染の帆波と幸祈。二人は相思相愛……なのだが。帆波は素直になれず、幸祈は盛大な勘違いをしていて、両片思い中。 　そんなとき、幸祈の留守中に、リビングでうたた寝していた帆波。幸…

私、夏野琴美には、性別に対して独特の理解があった。 それは自分が女性であることに対して疑問を持っているわけでも、男性として生きていきたいわけでもなく、単純に個人として受け入れられ…

　降りしきる雪の中、大忙しだった仕事を終え帰宅する平凡な会社員の湊人。 　 「ココアでも飲むか」 　寒さにやられて、中学時代の帰り道に好きだった初恋の相手とよく飲んだものを思…

この世界には火、水、土、風を司る原初の光があり、それらは竜と巫女によって守られ、その恩寵により世界は大いなる繁栄を遂げていた。 けれど、ある時、人によって火の原初の光が盗まれ、世…

25歳の朱里は、同じ部署の先輩・嵩にずっと片想いをしていた。けれども不器用な朱里は、素直に「好き」と言えず、口から出るのはいつも「大嫌い」。彼女のツンデレな態度に最初は笑って受け…

恋をすると、世界はこんなにも眩しい。 日常のふとした瞬間に溢れ出す、愛おしい痛みと喜び。 言葉にできない想いを、そっと掬い上げるようなショートストーリーたち。 つぶやくように紡…

　学校ではいつもぼっちな私が今日も屋上前の階段で一人昼食を取っていると、そこに美人な転校生の早坂さんが急にやってきて……。（第四部＆一年生編完／３０万PV突破） 　これはぼっち…

時は戦国。太閤・秀吉の側室である茶々に仕えている少女・凛は、ひょんなことから岬と名乗る謎の美少年に出逢う。綺麗だけど意地悪な岬に、時に励まされ時に胸を高鳴らせる凛だが、岬との身…

「彼女の声を聴いた瞬間、私の世界は変わった――。」 中学時代の苦い経験から歌うことに自信を失っていた花帆。 そんな彼女の心を動かしたのは、同級生・美香のアカペラだった。 声だけで…

百合漫画が好きで趣味で描いている栗林涼子には愛川愛華という親友がいた。 愛華は新人賞デビューした漫画家で、連載を目指して頑張っていた。 ある時、涼子は愛華から相談を受ける。 それ…

幼馴染。一人で抱え込んでいる気持ち。 それが、いきなり動き出す。

真面目な優等生の結衣と、人気者の駿太はずっと隣にいる幼馴染。クラスのきらきらした女子や、先輩マネージャーに嫉妬しながらも、本当の気持ちを伝えられない結衣。彼女の心の鎧であるセーラ…

いつも一緒にいるのに、肝心な「好き」が言えない。 どっちが先に想いを伝えるのか――そう思っていた矢先、予想外の展開が!? 拗らせすぎてすれ違う、ふたりの甘酸っぱい恋模様。

自分の意見も言えない陰キャな自分にうんざりしている、ベーシストの三崎健。 ある日、彼は同じ高校に通う空町陽葵とバンドを組むことになる。 明るく前向きで、自由奔放な陽葵。自分と…

好き勝手書いた。 放課後の教室で主人公のヒズメが友達のダイスケに好きと言わせるため悪戦苦闘する話です。

乙女失格。 先日、近況ノートで、カクヨム仲間さんといろいろ話しておりまして わたしは、乙女失格であることが分かりました。 「好き」って言いますか？ 「好きです、つきあってください…

中学1年生の桜は蒼が好き。しかし、桜は心のこもっていない「好き」しか言えなくて…？

夏も過ぎ去ろうとしたある日―― 久しぶりに故郷の田舎へ里帰りしたあなたは、幼なじみの女の子　澄川　紬（すみかわ　つむぎ）と再会する。 木の香り漂う古い実家で再会した二人は、懐…

「あの人なんて、嫌いだった」 はずだった。 義務で応援していた人。 でも、いつの間にか、スマホの向こうにいる彼を追いかけていた。 やがて知った――彼には家族がいることを。 想…