「メリバ(風)」を含む小説

「この娘はいずれ王を害するであろう」 生まれたときにそのような託宣を受け、都から遠く離れた御廟で生涯を終える筈だった鈴雪は、王の手で都へと連れ戻される。王の后となる為に。 大…

　市民革命によって王政は終わり、聖王国は共和国に姿を変えた。王の長女であったオリヴィア王女を初めとして有力な王族は皆戦場や処刑台に散っていき、その国は人々のものとなった。 　――…

　龍族が住む山と鳳族が住む山の間に大仙山があった。 　人間族が管理する山であったが、時折龍族や鳳族が訪れることもある。 　龍族の男性がそこで出会ったのは、たおやかな女性だった。 …

人工雪が降り注ぐ神国・ジュヴァン。『女神』が住まう白亜の都で謀に耽る男が一人。「ちょっと人殺したいの。手伝って」──大犯罪の下準備。断頭台へ続く遍歴が始まった。決して交わらない悪…

　婚約が、決まってしまいました。 　嫌だと、どんなに泣いて縋っても、覆らない。それが運命だというならば―――― 　覚悟を決めることに致します。 　嘘を一つ、吐きましょう。 …

自由はあるが危険な外で生きる少年と ただ生かされているだけの少女がいた ある日ふたりは出逢う 本当なら交わることのないふたりの短い恋のおはなし 原案:トドルゴン 作:桜…

ティーナ（レオンティーナ）の大切なものすべてを奪い人生をぐちゃぐちゃにした仇敵は、彼女が唯一心を開ける相手だった。互いに正体を知らず親しくなったティーナとレオンツィオ。ふたりは大…

アイリスには、幼い頃から兄のように慕ってきた、二人の幼馴染がいる。 ある日、偶然二人が抱える重大な秘密に気づいたアイリスは、その秘密を守るために、彼らとある取引をした。 けれど、…

地味だけれど心優しい姉と、野心家な美しい妹の入れ替わり人生の物語。 螢月は炭焼きと薬作りを生業にする両親と、近隣一番の美少女と名高い妹との四人家族で、静かな村で穏やかに暮らし…