「スプラッタ 警察」を含む小説

雨の夜に女性の惨殺死体が見つかった。だがこの事件は県警から公安に取り上げられた。それは今回ばかりの話ではない。近隣の県警でも似たような事件が頻発して、その都度に公安の横槍が入ると…

清掃作業中の邑﨑キコカに入った連絡は、同僚の蟹江國子の焼却願書が受理されて二日後に実行されるというものだった。彼女からの呼び出しを受けてキコカは本庁舎の別東へと赴く。脳裏に浮かぶ…

その学校はすでに手遅れだった。ヒトを餌とする異形のムシに寄生された生徒たちが半数を超え、この町だけでは済まない災厄となって溢れ出そうとしていた。キコカを始めとする複数の駆除者が集…

中村(@NKMR_kg)様に挿絵を描いて頂きました！　誠にありがとうございます！ ナタデココP(@natadecoco0407)様に関連楽曲を作成して頂きました！ https:…

仕事帰りの明け方、キコカが路地で出会ったのはその地区の駆除担当者、手術と薬物とで身体能力を飛躍的に高めた「強化対応者（ブーステッドマン）」だった。そして上司のゴリ押しと地区責任者…

新たな赴任地で知り合ったクラスメイトから、最近話題のドラマを教えてもらった。しかし何故かその主人公は設定といい、姿といい、いまの自分にとてもよく似ていて・・・・釈然としないまま、…

キコカが以前、当事者として拘わった事件とほぼ同じ事件が発生した。アドバイザーとしてという話で出向いたが、実際は「彼ら」の失態の尻拭いをする内容だった。そして今の自分がいまこうして…

彼女が訪れた次の学校は目眩がするほどの悪臭に満ちていた。普通の人間に嗅ぐことは出来ないが、自分達駆除者にとっては両目を塞がれたも同然。持て余した挙げ句増援を依頼すれば、派遣された…

キコカが一仕事を終え血まみれの教室を清掃をしていると、夜陰の中に一人の女子高校生を見かけた。男子と二人きりだがどうも様子がおかしい。口にするのも憚る現場を目撃するのも寝覚めが悪い…

佐村良樹は暇に飽かせて夜の散歩をしていた。そこで路地で身長を超える塀を軽々と跳び越えて学校内に侵入する人影を見た。尋常ではない身体能力だった。ＳＦマニアの友人、七尾は同じクラスの…

　ヤクザである香食《こうじき》禮次郎《れいじろう》は事務所からの帰り道に、早春の路上で気絶した少女を発見してしまう。このまま放置すれば死ぬと考えた彼は少女を自らの部屋まで連れ帰っ…