「ちょっといい話」を含む小説

日常にあるイラッとくる話から 少しいい話など

KAC2024の第８回お題が「めがね」なら、書かねばならない。 そんな思いで書いた短編です。

　この世とあの世の境目で、彷徨うことになった死者たちが、現世に残した未練を探して生前愛した者たちを見守っている。 　未だ生きている誰かのため、本当に伝えたい言葉を見つけたとき、た…

短い話です。エッセイみたいなものですが、「ちょっといい話」みたいな作品です。

西暦１９８６年。 ７６年ぶりにハレー彗星が地球に接近したその年、孤独な少年は空に呼び掛けた。 「ハロー、ハロー。こちら地球人、応答願います。ハロー、ハロー」 それは、少年の想…

その給食のおじさんは怖い人だと思われていた。だって不良達を平気で叱り飛ばしたから。 でもそんなおじさんが、笑ったんだ。

ちょっといい話＋クスッとくるを目指しました。 これはなんなんでしょうか。

俺は余命いくばくも無い祖父の望みをかなえる為、祖父が生まれ育ったという廃村を探している。 何でも、子供の頃に捕まえたタマムシを虫かごから出してやりたいと。 そんな痴ほう気味の祖父…

タイトルは水無月ですが、舞台は5月のゲリラ豪雨の日になります。少しだけ優しい気持ちになって貰えたら嬉しいです。

600字ぐらいの会話なしのちょっといい話。 お気軽に読んでってください。

　主人公の近藤はある日、別の部署に飛ばされた。その部署は「自殺対策課」、通称「自殺係」だった。「自殺係」は自殺専門の部署であり、自殺防止と自殺理由の究明を行う部署である。しかし、…

円山はいまだにうつの渦中にある人間だ。 したがってここには ｢うつヌケするためのヒント」もなければ、 ｢ちょっといい話」もない。 ただたんに自分をからかってひと笑いあればラッキー…

登場人物は二人。 男とお婆ちゃんのみ。 【男】 名は太郎。 自身の出産時に母が亡くなってしまい、生まれながらにして父子家庭で育つ。 その父も中学生の時に病気で亡くし、それからは…

キャラクター（主に学生）の地盤を固めるための小話をいくつか。思いついたら投げるシステムなので、時系列も何もかもがバラバラ。 ＊ もし書いてほしい場面（無茶ぶりはなしで）があったら…

『もしも無人島に1つ持っていくとしたら……』 突然投げられたベタな問いかけ。サラリーマンの2人が居酒屋で話し込む。 盛り上げるために何気なく投げた問いかけは、木藤の思惑から遠ざか…

「この物語を全てのパン売りたちに捧げます」 と、銘打って当時、作者の旦那様がパン売りをしていた頃に彼が考えたネタをもとに作者が料理してみました。 オムニバス形式の物語となってい…

　万人受けするものだけが物語じゃないの！　世の中にはね、たったひとりのためだけに紡がれた物語だってあるの！ 　路地裏を歩いていた蝶野猪梨は不意に後ろから声をかけられ、反射的に釘…

　普段使いの釘バットと勝負釘バットは作り方が違うのです。 　この春から大学に進学した蝶野猪梨（ちょうのいのり）は、父親の紹介でウマシカ企画社という会社でバイトをすることになっ…

夏のある日、とある女の人と坂道で出会った夏季休暇直前の「僕」。 その女の人はなんだかちょっと様子がおかしくて……

外にコンビニができて、大きな電気製品の工場の中にある売店の一つが閉店になる。正月の仕事始めの日。サービスでお客様に配っている落雁は、今日が最後になる。そんな店先で起こった小さな事…