「だせなかったよ」を含む小説

　始まりは名前も知らない異世界の地だ。そこの薄汚れた下水道で、俺は浮浪児共に抱き着かれた格好で目を覚ました。 　チート？　んなもんねえよ。あるのは、朧気な『ディートハルト・ベッカ…

公爵家の令嬢であるシェリーは過去の誘拐事件のせいで、表情を表にだせなくなってしまった、そして周囲はそんな彼女を人形姫と呼んだ、だけど唯一彼女に優しくしてくれてくれる幼馴染みがいて…

絶海の孤島、紅糸島では、島民は、不思議なルールに縛られていた。 その紅糸島で生まれ育ち、カースト底辺の上、許婚にも嫌われ、将来に希望を見出だせない俺＝葛城真人（17） しかし、…

魔法と聞いたら何を思い浮かべるだろうか。 無から炎がでたり、飲めもする水がだせたり、発電できそうな雷が迸ったり。 物理に喧嘩売っているそれらは、無人島のサバイバルも簡単になるし、…

俺は宮田賢治。 雨にも負けず風にも負けず消防団員下っ端として、ファンタジーなダンジョンにも負けないように頑張っているが、サトシ叔父さんの破天荒さには負けそうです……。

　3年前。自らを《邪神》と名乗る者たちが突如として世界中に現れ、人類は絶滅寸前へと追い込まれた。邪神たちは魔法のような力を使い、人間が積み重ねてきた文明を呆気なく崩壊させる。 　…

キネマメモリ＋キネマの森＝キネマ森。 一回見ただけなのに、ずっと忘れられない。そんな映画ってありませんか？　ふとした瞬間に思いだす。自分の心の奥底に蓄積されていく記憶の断面。 …

　主人公は吸血鬼の女の子。 　純血の吸血鬼の血を絶やさぬため、幼い頃に許嫁を決められていて、結婚にも人生にも楽しみを見出だせない。 　そんな彼女にも、一つだけ楽しみが出来た。…

私には何もない。 名誉もお金も才能も頼れる家族も優しい友人も。 いつも死にたいと思う。 生きる事に意味を見出だせない。 でも生きている。 そんな女性の物語。

　あの夏、俺は後ろ足が一本使えない、三本足の蛙「スリー」に出会った。育児放棄をする母親から引き離され、叔父と二人暮らしの俺。学校の窓の外に見える、片足の少女。理不尽への嫌悪と、何…

エブリスタで妄コン用に書いた作品群。一冊にまとめます。入賞作品は持ちだせないので、こっちでは佳作までの作品を公開。お題をもとに決まった文字数で書くエブの看板イベント。こっちでも似…

公募に出したもの。 あらすじ 僕らの世界は季節がない。季節は買うものなのだ。僕の家族は秋の季節が好きだが、僕は違う。それを言えだせないままだった。年に四回、季節売りが来る日がある…

子供の頃からピアノのレッスンを続けている主人公の橘 花音（たちばな　かのん）。 花音は最近、ピアノの練習をすることに苦痛を感じていて、いっそ辞めてしまおうかと悩んでいた。 そんな…

初恋の人をいつまでも忘れられなく、心の奥に引き摺ったまま動きだせない彩花は、その日の帰り道に歩きながら彼との懐かしい思い出に浸った。自分の誕生日に隣に彼が居ないことに寂しさを募ら…

恋…個性…将来… 高校生は悩みの多いお年頃。 主人公、水原拓哉の通う高校にはある噂が存在する… 文字も何も書かれていない真っ白な本を見てしまうと神隠しに遭うと。 弱った心を引き…

若いカップルが揉めていた。原因は、初デートで観た映画。女はゾンビ映画だといい、男は違うと断言する。二人とも断片的な記憶しかなく、タイトルを思いだせないでいた。

大学とアパートの往復するだけの毎日に、意味を見出だせない友崎正樹は、ある日、空腹から弁当屋に行く。そこでクレームに困っていた仲亜季を助ける。亜季は妹の律子を連れて正樹にお礼を言う…

スーパー社畜の「栗宮　正吉（くりみや　まさきち）」に突然義妹ができた。 しかし、その義妹は根っからの引きこもりだった……。

「怪しい連中と浮かれすぎた連中と悪い連中をぶっ叩く会——それがAUWBだ！」 ぶっちゃけクソだせぇサークル名を背負いながら、一年生の陽はプラカード片手に学祭をうろうろ。 先輩の相…

小学生のツバキとシズクの物語 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− コバ短に出して選外のものです。 身の程知らずで出した作品でお恥ずかしいですしク…