「中編」を含む小説

※こちらは『王太子の教育係』（中編）の長編になります。9話まで中編と同じ内容で、ラストを少し変えて投稿しております。 タイトルも変更しました。 　アマリリスの両親が亡くなり、伯…

一通の手紙が届いた。 封筒の表紙には「松本章子を探してください」と書かれている。 手紙の内容によれば、松本章子は神奈川県放火殺人事件の犯人を知っているという。 しかし、松本章子は…

高校2年生の天成は親友、流日の死に絶望し、神に流日を生き返らせて欲しいと願い、深い闇に沈んでいく。目が覚めると目の前に神が現れ、流日を生き返らせることの代償に別世界の真実を解き明…

10分で執筆をするというのにハマっている。中編、長編作品を書くのから逃避していると思われるかもしれないが、これはとてつもなく面白い。 こんなクソみたいな紹介文だが、短短編の執筆が…

俺は彼女のことが、もう好きではない。 好きじゃない。嫌いでもない。関心のなかにない。 関心や興味を持つことなんてない。だって、もうどうでもいいのだから。 どうでもいいのだから、好…

＃エピソード”ルルウォン”編（再編） 　――十五歳から十歳になっていた転生者「ドット」 　前世の知識がアドバンテージにならない中、 　彼は偏った（オタ）知識で世界を変えたものの…

見覚えのある田んぼだ。 さらに近づくと、咽せ返るほどの稲臭さと、遠慮がちに飛び交うとんぼとがあった。 山奥の片田舎までの道のりは長く、鳴き出した蝉の声だけが響く。 夕方、縁側で微…

僕はいつも、静観することに徹してきた。関わらなければ、他人に踏み込むことも、その逆が起こることもないから。 高校二年の春。僕の写真を見た彼女は、「透明」という暗号めいたワードを僕…

気がついたら見知らぬ草原で倒れていた俺。 その側にいたのは、自分のことを「パパ」と呼ぶ少女だった。 パパ？　俺が？ ——それより俺、まったく記憶がないんだけど。 記憶の戻らな…

　とある地方都市にある公立高校。新入生の朝倉咲月は、迷い込んだ図書室で一年先輩の宵宮透哉と出会う。 　二年生で通称眠り姫、ならぬ『眠り王子』だという彼は、のんびりした人柄を好かれ…

戦勝祈願の習わしのために「武闘神の花嫁」と呼ばれる職務を与えられ、航空戦艦に乗り込むことになった皇女・玖常宮茜子。 茜子は分別のある良家の子女として、ただ流されるままに生きてきた…

現実と違う世界観で、現実と違う自分を楽しむ遊び、ＴＲＰＧ。 それをもしも、剣と魔法の異世界「で」遊んだら——。 積み上げた本の雪崩に巻き込まれ、異世界転生？　転移？　してしまっ…

訳あって離縁して、国に戻ってきた公主・紅琳は「後宮に入るように」と皇帝から一方的に命令される。 皇帝は紅琳の前に姿を現さず、苛立つ紅琳は破天荒な行動をして、妃達の顰蹙を買ってい…

……限界だ。 婚活は10連敗、友達はすでに結婚していて、コスチュームもキツくなってきた。 私の名前は花ヶ崎みゆり。 20年前から魔法少女をやっている私も、今や一人スーツを着て婚…

体を突き破り、白い花を咲かせる奇病──死花病。 美しいが、確実に死をもたらすその病の治療薬を開発したのは、一人の天才少女だった。 裏社会で「ドク」と呼ばれる殺し屋は、彼女を護送…

クズ夫とともに異世界転生してしまったサレ妻は、イケメンに溺愛されてろくでなし夫を捨ててやります！ DV浮気夫・勝登とともに事故死し、ヘルバズ伯爵家の後妻・ルミナエとして転生した…

５６歳の土屋光一郎は、パリ出張で偶然知り合いに初恋の人と、そっくりな人を紹介される。仕事をしていくうちに、やはりと思うことが。 ピアニストね卵の水野響は、モデルの依頼に悩む。そし…

天気は曇り。予定はゼロ。 毒舌AIのアナウンスで始まる、一見いつも通りの朝――ただし、窓の外は酸素マスクなしでは歩けない終末世界だ。 食料は底、酒は空。 AIは「純正オイルを所…

カクヨム短歌賞1首部門・週間1位(2025/08/23~28)。 カクヨム短歌賞総合・週間1位(2025/08/25)。 カクヨム「詩・童話・その他」週間2位(2025/08/2…

　偶然が作用して桜守に選ばれたアラフォーの女性が、桜の木を守るために奮闘するお話です。　最後はハッピーエンディングとなります。　桜を守るのは異次元空間で、桜を害する化け物じみた害…