「曖昧 短編」を含む小説

　と、今更もし言えても、仕方が無いと言えば無いのだが。第一、とうの昔に過ぎ去った話だし、また会いたいなんてこれっぽっちも思っちゃいない。 　――……どーも。木元です。ふと、昔の…

【短編小説】 この世の何を正とするのか。何が絶対と言えるのか。 現実と空想の曖昧な境界に立った時、何が根拠になるのだろう。 起こりえない、ありえないと、誰が言いきれるのだろう。 …

記憶が曖昧になる程に衰弱した“わたし”の目の前に突然現れたのは“自称・神様”というとにかく米を愛する男だった。 思い起こせない記憶に沈んだわたしとは誰なのか。そしてその記憶の中で…

「中野さんと僕」「さよなら木霊」の二編からなる、紀行連作集。 「中野さんと僕」 2009年秋、中野さんという少女と「僕」は、とあるバンドの北海道ツアーを追って五泊六日の旅に出た…

怪談（ホラー）ショートショート。 【あらすじ】そこには、お化けのお話をしようということで、色んな人間が集まっていた。老人は、下卑た笑いを浮かべながら、その会へと参加し、そして語り…

彼女と出会ったのは高校の入学式の日だった。 教室に舞い込んできた桜の花びらを拾う俺にその人は箒を渡してくれた。 ありがとうと感謝をした俺を彼女は嘲笑った。 ――キミ、身長低いな…

　わたしのクラスにはちょっと変わった生徒がいる。 　彼は、軽快で、飄々として、つかみどころのない男の子。――幽霊の、男の子だった。 　死してなお生前と変わらぬ暮らしを送る半透明…

いつもの場所、いつもの時間。人には言えない、よくある関係。―――人には言えない、想いがある。 ※この物語はフィクションです。二次創作から派生したオリジナル作品。 とても古いた…

霧が立ち込める機械仕掛けの世界で一体僕らは何を忘れてしまったのだろう。 大切な人、曖昧な記憶、大切な約束、大切な物。 何もかも曖昧な世界で何か思い出さなくちゃ 見つけなくちゃ… …

恋ってなんなんだろう、愛ってなんなんだろう。高校生である主人公の美琴にはまだまだ分からない。大人でもなく子供でもないそんな青春恋愛小説。

【登場人物】 ◎志保（しほ）……《主人公》14歳・女 　黒髪ロングの髪をした、ごく普通の女子中学生。 　カメラで何でも撮ることに興味をもっている。 　作中では大人になった彼女（…

水色の少女をめぐる薄い記憶。 主人公は選択肢に恵まれた高校生。 周囲からの承認と否定だけを材料にした、 極めて不安定な現実の中で、 確固たるものを求め、夜の闇へ迷い込んで行く。 …

僕と入谷先輩は、毎週金曜日、一緒に風呂に入る。 中学生のときから憧れだった先輩との、運命的で不思議で、曖昧な関係。 ずっと保っていたかった関係が崩れるとき、僕はあのときのビールを…

好きという感情が分からない少女の物語

たゆとう記憶。