「いるんやで」を含む小説

病院の前で倒れていたぼくは記憶を失っていた。 持ち物はロックの掛かった携帯電話。 「兄を探しているんです」 そう電話をかけてきたのは紗雪という女の子だった。 紗雪は死者が見え…

新型ウィルスの蔓延で緊急事態宣言が出された。家から出ずに暇を持て余していた俺のもとに高校の時の友人Kから連絡がある。地元に戻ってきているKに会いに行った俺は不思議な話を聞かされる…

――力が欲しいか？ ある日俺は脳に直接響くそんな声を聞いた。 漫画やゲームの中でよく聞く、主人公が覚醒するイベントなどで聞くワード。 それをまさか俺が、一般的で平凡な一高校生…

毎週金曜日投稿予定。 　どこまでも続く夏の下で。六人は皆揃って、同じことを考えていた。 　ずっと、このままでいられたら、いいのに、と。 　でも、時間は流れるもので、世界は…

最愛の彼女、一ノ瀬水面は病床に伏していた。 俺は必死に彼女の回復を祈り、その願いが奇跡的に神様のもとに届いたと思ったら……。 あれ、ここはどこ？ え？　水面の体内の中？　なんでこ…

このたび、古いブログを見る機会があって、 すっかり忘れていた日記のようなものが出てきました。 当時、好きだった人とのアレコレ。 呆れちゃうくらい、あまりに痛い。 でも、恋って…

僕は勉強熱心であるから、恋愛に現を抜かすことなんてないのだ。毎日たくさん勉強をして、大人以上におとなであるのだ。 お散歩中、毎日会うお姉さんは、いつも僕の名前を呼んであいさつして…

　流れ星にかけた願いは、全て星子ノ山の神様が叶えてくれるのだという。 　しかし、星子ノ山は間もなく都市開発の工事が行われる。 　流星群が降るという今夜、三人の小学生たちは大人に内…

「……私の心も見透かしてみてよ」——悲しい目をしてそう言った君 言われたあの日からその言葉が俺の頭から離れない。 ―—君の瞳は一体何を捉えているんだ？　 　　その言葉は、君の…

大都会東京・渋谷で会う人なんていちいち覚えていますか。あの小さな街に何人の人がいると思っているんですか。でも、それでも、覚えているとしたら。その覚えが何度も反復練習を繰り返したよ…

うちのベランダには、鎖につながれた齢10歳ほどの、人間の男の子の姿をした黒い妖猫（？）がしょっちゅう居座っている。そいつはなんと、遥か1000年以上も昔に、神社の池に封じられたっ…

彼がいつも笑顔でいるのには理由があった。その笑顔の裏にはどんな過去を持っているのか、私は知ることもなかった。

ムジナという物語の主人公が一章で対戦した選手の背景。 本編知らなくても特に関係ないです。

増田の拘りぶり？というか、創作の際に気を付けていることを、15の質問をお借りして披露してみました。 ちょっと変わった人というか、変な奴ぶりがよくわかると思いますが、こういう人物も…

　この物語には、青春にまつわる悩みがいくつか登場する。 ただし――主題はタイトルの通りであり、ヒロインは二人存在し、必ず主人公はそのどちらかと結ばれる。 　なお、主人公が誰と…

ただの高校生のブログだか日記だかよくわからないものですw

俺は自粛してるんじゃない！ 茂みに潜み、弓を引いて、目標を狙っているんだ！ 決意表明と言う言葉の強さに惚れて、自主企画に参加させて頂きました。

【月刊雑誌での小説連載が決まりました！】 三月は年度契約という不安定雇用を続ける博士研究員（ポスドク）にとって、特別な意味を持つ月だ。次年度の雇用が継続されるのか、契約解除になる…

女子高生・千葉あいは、転校先でかつての同級生である村上航に出会う。しかし彼は、明るく優しかった昔とは打って変わって他人を寄せ付けず、周りに腫れ物扱いされていた。実は交通事故の救助…

カエルと住む人が、カエルを見ながら自分の生き方をゆっくりと考える話。 さて、日常にカエルがいる人って普段なにを考えているんでしょう。 時にはあなたの気持ちによりそったり、やっぱり…