「も悪くないかも？」を含む小説

障子を開けるとそこは、日本間になっていた。およそ四帖はあろうその部屋に灯（あかり）はついていない。ただ、気分が悪くなるくらいの暗闇が広がっているだけだった。 「室内の空気がめちゃ…

人間は、生まれた時は誰もが心は無垢だったはず。 しかし、年を取るにつれ人格や体格、顔などがそれぞれに形成され、良く言えば美男美女、かわいい、かっこいい、そして個性的だと。しかし…

さっちゃんは魔法を使う女子、マホジョだ。シンデレラに登場する魔法使いに憧れるさっちゃんだが、マホジョとしては未熟で、滑舌が悪く、魔法の呪文がまともに唱えられない。 　しかし、シン…

夏生穂村は家族と折り合いが悪く、高校から特待生として武蔵総合学園に通う男子生徒。 学園で知り合った三人の仲間とメディア室のパソコンを占拠して 「美将女戦国大戦」 というシミュレー…

僕はカラッポだ。 たとえ話とかじゃなく、僕は本当にカラッポなんだ。 自分の名前も過去の記憶も、まったく思い出せない。それどころか僕には、顔や体さえ無かった。 僕は誰なんだろう？…

物理学専攻の主人公は、ある日いきなり異世界に転移する。目の前にいるのは、自分にそっくりな魔王。 「余の影武者になってもらうべく召喚したのだ……」 固辞するも、当の魔王が五分後…

この小説は短編小説のひとつなので続きは考えておりません。 ※この小説はあまりお勧めしません。 　この小説を朗読して気分が悪くなっても一切の責任を取りません。 　 　一人でも多くの…

神々廻　幸（ししば　さち）：生まれてすぐ、両親から捨てられ山中で泣いていたところを、山奥で隠居していた老父、神々廻　蜉蝣（ししば　かげろう）に拾われる。蜉蝣が業界では高名な元殺し…

　世界は平和だ。５０年以上戦争も無いし、国は富んでいる。 　アルベール、私の名前だ。この国、リッシュモン王国の第三王子なのだが、どうも退屈な毎日に辟易している。 　毎日の武術の…

友達と一緒に観賞魚の店へ向かうことにした。店長も気さくなので、悪くないと思っていたのだが……

嘘を吐けば存在が嘘になる世界。そんな世界で生まれ、嘘なんて不必要だと思った。でも、気付けば吐いていた。 「アナタが好き」 たった一言を躊躇って吐いたその嘘は良くも悪くも自身に変化…

高一の冬。二見菫が迷い込んだのは、本能的に人が人を支配する、またはされる欲求を持つ世界だった。 “支配される側”であることを隠すべく、菫はクラスの人気者・相馬くんと主従関係を結ぶ…

〜A Storybook of the Heart〜 マーガレット・スターミルは巡礼の最中、容態を悪くした祖母のために帰宅を命じられる。教会の協力のもと馬車で移動していたが、原因…

夢を題材にした短編集。 良い側面も、悪い側面も、描いていけたら。 色とりどりの作品を目指して書きました！ 最初と最後と途中の話、計三話ほどは特殊です。（と言った方が良いかもし…

　藤咲千尋は、神の敵たる魔王の末の息子だった。しかし、勇者の友人として命を賭けて戦った事を認められ、異世界への転生の機会を与えられる。これに同意した千尋は、異世界で魔王の息子とい…

ラブコメ風恋愛青春物語！ 寿命を取り引きする喫茶店幻想堂の息子、時羽金成（ときわかねなり）は、友達がほしいが友達がいない。しかし、目つきが悪く時羽が人を寄せ付けないバリアを作るか…

悪役令嬢と揶揄される公爵令嬢フィラデラが公の場で断罪……されている。 トリアは会場の端でその様を傍観していたが、何故か急に自分の名前が出てきた事に動揺し、思わず返事をしてしまう。…

7割ほど加筆してカドカワBOOKSより書籍化しました。 ダンジョン都市の６歳の少年ルカは、ある日高熱から目を覚ますと３０歳の会社員「川端　幸司」の記憶を持っていた。かわいい妹ソフ…

「おはよ、サイ。今日もよろしく頼むよ」 　ボクが話しかけている相手は人間じゃなく、何の変哲もない自転車だ。 　別に友達がいない訳ではなく、霊感がある訳でもなく、ましてや幻覚が見え…

超能力と銃の世界 「それは取り回しが悪くないです？」