「「嘘」」を含む小説

　夜の窓って鏡みたい。それも異世界に繋がっているような不思議な鏡。 　小学五年生の出野詩露《いづるのしろ》はそう思いながら窓を眺めていた。 　この窓から異世界に行けたらいいのに。…

『雨の日はいつものあの場所へ』 高校二年生の橘颯斗は、ヘッドホンで世界の音を遮り生きてきた。 「音は苦手だ」ある音を除いて。 雨の降る放課後、橘颯斗に大きな声で何度も話しかける女…

――むかしむかし、トキノワ国という国がありました。 そんなおとぎ話とペンダントを残してママは消えてしまった。 それから5年。12歳になった花宮ひいろは、ママの手がかりを探して時…

わたしの仕事は、聖書を片手に 迷える子羊たちを地獄へと突き落とすこと。 誕生日の朝に蛍光灯が寿命を迎えた。 そんな日であってもわたしは仕事をする。 母を亡くした日から、 …

時間をやり直したことはあるだろうか。僕はなぜかいま、四度目の同じ時間を経験している。四度目だからか気づいたことがあった。どうしてか、いつも彼が僕を見ているんだ。※他サイトにも掲載…

俺をいじめていた奴が次次と残酷に死んでいったりしない。 俺は復讐の為に悪魔ベリトと契約なんてしていない。 ベリトの嘘の力をもらった俺は嘘の力でいじめていた奴の運命をもてあそんだり…

コレクション『デュラル星系の物語』 その執筆者である　chomocho　のボヤキである。 物語においてのメタ、或いは神。 とまぁ、今回はストーリー調を横へ放り投げまして。 …

主人公は妻に浮気されており、子供は托卵だった 子は妻に嘘を教えられ、主人公を恨んでいた そこから始まる人間ドラマ そしてドラマの監督は、スポンサーの意向には逆らえなかった

あらすじ／ 彼女を殺す夢を見た。 年上の嘘つきなその彼女のことを、好きになってしまった。 煙草と香水の匂いがする彼女の、温かい体温に、紡は溺れていく。 登場人物／ ・紡（つむぎ…

※ネタバレ注意 キャラクター設定 鳥府千代子（とりふ　ちよこ）・・高校1年生の15歳。誕生日は2月14日。他人の嘘をチョコレートの味として感じる共感覚能力者。父は失踪、母は心を…

42歳の山崎琢磨は妻と入会しているハイキング・サークルのイベントでバーベキューに行った際、年も近く仲良くなった飯塚夫妻の奥さん由香里さんから「今も奥さんを愛していますか？」と問わ…

1人の人間が反逆の王として頑張る物語。（嘘） 最果ての集落に繋がる扉。故郷を追われた亜人、獣人などが暮らすその集落から1人の人間が現れ、時に戦い、時に畑を耕し、時に家を建築したり…

鬱の青年の相談役となっている良純和尚。 ただしその青年は華麗なる一族の親族な上、見えるはずのないものが見えるという厄介な生き物だ。 「本当に厄介。二十歳の男が十代の美少女にしか見…

同性にしかときめかないことを隠そうと思っていたのに、格好いい先輩に一目惚れしてしまった。「付き合ってもいいよ」と言われて、僕は完全に舞い上がっていた。だから何を見ても聞いても気づ…

僕の家は心の病を持った父と僕の２人暮らし。僕は家事に大忙し。みんなと同じように遊べない。でもそんな僕の家にひょっこりやって来たんだ。天邪鬼が。 なんでも「居住性福祉ヘルパー」ら…

「気に食わないから、ちょっとした嘘をついたのよ」（※重複投稿しています）

領主の兄が俺を殺せと命じたのだと、俺を切り付けた男が叫ぶ。そんなはずはない。俺は──ファーレンテインは、嘘だと叫びながら絶命した。 ファーレンテインの記憶を持って生まれた俺は、今…

これは嘘偽りの無い著者の体験談です。 実体験であるためホラーのお約束のような展開にはならない場合がありますがご了承ください。 現在体験した分は全て執筆しましたので、次の更新は著…

成人して村を出たライは、クロと出会った森へ足を踏み入れる。 再会を果たすも、お互い、以前とは違う価値観を抱き……。 【オオカミ少年と狼】の後日譚。 【登場人物】 ◆ライ…

羊飼いの少年と、人間と友達になりたい狼のお話。 【登場人物】 ◆ライ 羊飼いの少年。 暇つぶしで村人に嘘をつき続けた結果、村人達に相手にされず、村を追い出されてしまう。 …