「夏」を含む小説

とある夏、どこにでもいる一般家庭と何の違いもない岩瀬家は、突然にして岩瀬翔の一人だけになってしまった。 当然、一人で元々四人暮らしの家を管理できるわけもなく、翔は一人の女、もと…

　俺は邪悪な存在に追われて、命がけで走り続けた。邪悪な存在が何者なのか。大抵のひとはもう気付いているだろう。だってタイトルにはっきり書いているのだから。『口裂け女』って。メタ的な…

２００５年　平成１７年。ある夏祭りの日。小さなボロいお社でお参りをした時、彼女は名前を失った。■■■■。彼女の名前は己の口からも、他者の口からも自分の名前は聞こえなかった。やがて…

海辺の町で育った「私」と不思議な灯台守の少女の、ひと夏の儚い友情のお話。 極ほんのりSF要素あり。 灯台は遠く海原を照らし続ける。誰かの帰りを待ちわびながら――……。 ＊縦組…

乗り遅れた感はあるが……祠を壊した所から始まる話を書いてみたかったんだ…… 性別不詳の人が出てくる話もな…… ━登場人物━ ＊神木 実夏 　主人公。逆から読んでもカミキミカ…

日常の風景を俳句で記録するのは楽しい。(❁´◡`❁)

紀元前六世紀、春秋時代。山西省に晋という国があった。 晋の有力貴族の令息、荀罃（じゅん/おう）は楚との戦争で虜囚となった。 虜囚となった荀罃に、楚王は言い放つ。 「古来からの取…

夏の夜、友人とゲームをしながらの通話。「ゴミを出してくる」と言って離席した友人がなかなか戻って来ないがどうかしたのだろうか……。

朝日屋《あさひや》夏雲《かずも》。 愛称はカズ。幼なじみ。親友。生物学的には女だが胸は真っ平らでチンチクリン。性格は最悪。クソ生意気なクソガキ。頭は悪いが運動はそこそこ出来る…

高校生の悠斗が祖母の銭湯で掃除をしていると、湯船から突如、異世界から来たエルフの少女・フィリアが現れる。意図せず子供の姿に戻ってしまった彼女は、次の満月まで故郷に帰る術を失い、銭…

６０歳、今年の夏で定年だ。まあ、まだ働けるが、金もあるし、どうしようかな？　遊びまわっても良いな。ただ、じっとはしていないな、と思っていたのだけど、そんな僕が、おかしな「光」に巻…

日記・心霊体験・アニメの話などなど。 連載中の小説の裏話なども書きます。

　特に何も取り柄がない学生、牧野優夏。友人である相良靖弥《あらいせいや》と下校途中、軽トラックと衝突し死亡。次に目を覚ました時、狩衣姿の、傷で全く動くことが出来ない少年の体に入っ…

歌手を目指していた真田春樹は、とある出来事をきっかけに自ら命を絶ってしまう。 そんな春樹が「いってらっしゃい」という謎の声に見送られ 次の目を覚ました時、広々とした草原に寝転がっ…

基本的にほのぼの系。 「9.木曜日」以外は独立したお話です。 1.黄色いパンジー 児童文学風味。約3000文字。 2.パンツの妖精 コメディ風味。約4100文字。 3.【GL】…

明朗快活、ハツラツとした元敏腕教師のじいちゃん。 ある日彼は、主人公の藍の目の前で持病の発作を起こし倒れてしまう。 「俺が悪かった、許してくれぇ」 そんな必死の言葉を残して。 …

私立フリージア女学院に代々伝わる、ふしぎなうわさ。 ――『ねえ、知ってる？　放課後にあのチャペルで祈りをささげると、どんな願いでも叶うんですって』 四月、中等部に入学したばか…

※レギュレーションの為、このあらすじはネタバレを含みます。 田舎でジャム工場を営む温厚でお人好しな兄、壱山健一は弟の勧めで買った会社名義の株が暴落し困窮していた。 トレーダー…

　2012年秋、高校最後の思い出作りに親友達と3人でキャンプに出掛けた遠藤公太（コータ）は、キャンプの最中に大親友：広沢大輝の失踪という事件に遭遇してしまう。 　そして時は流れ…

「ねえ、私の人形になってよ」 夏夜。驟雨の中、本屋の軒下に現れた綺麗な人は、俺にそう言った。 ＊三題噺＊ ・「雨」「人形」「本屋」 ・2000字以内