「だから比喩！」を含む小説

少し不思議な短編を掲載しています。 読んでいて、分からないけど落ち着くような短編群を書いています。 頭空っぽで読んでくださって大丈夫です。 もちろん、考えてくださっても嬉しいで…

　誰からも嫌われる怪物が一匹、地獄の血の池の淵にいた。 　誰からも愛されないし、誰も愛さない怪物。ある日、美しい人間の女の死体を発見する。 　女の体をかぶった怪物は、地獄から地…

世界のすべてがモノクロになってしまった。なのに君だけは色づいて見えた――。 少し比喩的な、超短編のお話です。 本文中では色を強調するために、同じ言葉を繰り返してみました。

私は彼女の制止を聞き入れることもなく、その曲を流した。 すると結菜の身体から無数の悲鳴が聞こえてきた。 これは比喩でもなんでもなく、文字通りの意味でだ。 彼女の身体は文字通り悲鳴…

僕は装置だ。これは比喩でもなんでもない。死を前にした子どもの願いを一つだけ叶える。すぐに死んでしまう人間を哀れんだ神サマが作ったシステムに従っているだけにすぎない。此度の願いは叶…

人の心は揺れ動く。 様々な場、様々な人、様々な時。 本当に考えもしない動き方をするだろう。 人は自分を知り、相手を知らない。 きっと、相手が何を知っているかなんて、考えもしない…

佐藤浩之は少し病弱だが、今日から高校1年生。意気揚々とこれから迎える新生活に胸を高鳴らせていたが、入学式当日の朝、登校中に交通事故に遭い死んでしまう。だが、次の瞬間二度と開くこと…

比喩や風刺をちりばめた短編小説です。

ここは現実世界とはまた遠い世界。 『何かを持っていない人間が来る世界』である。 そこで村田春也(むらたはるや)は野良猫を拾う。 猫は比喩である。セーラー服を見に纏った女子高生であ…

感情でも情景でも、景色でも状態でも。 読んで「は？」となるような表現をただひたすらに書いていきます、思いついたら。 一話あたり一文でおさめるように心がけます。 恐らくたまに例えじ…

　妄想とラクガキが好きな男子高校生「一条舞人(いちじょう　まいと)」は、クラスのアイドル「佐々野原優香里(ささのはら　ゆかり)」に誘われて、謎のアルバイトに。 　丁寧語＆解説語の…

一時期すごく二次創作で流行っていた、花吐き病をモチーフとした百合小説です。 毎日18:00に投稿予定 以下あらすじ↓ 豊崎百合は花を吐いた。比喩とか誇張表現ではなく本当に花を…

とにかく喩える喩え刑事と、喩えがまったく通じない相棒の新米刑事。 そんな稀代のすれ違いバディが、立てこもり事件の現場へと急行する。 はたして喩え刑事は、何をどう喩えて犯人を説得し…

お分かりいただけるだろうか、俺はたかだか徒歩二十分のスーパーにたどり着くまでに、アジの干物になってしまいそうなのである。これは比喩でもなんでもない。俺は今干物になりつつある。 ―…

２０の歳になる女子大生が異世界に引き込まれちゃってさぁ大変。まずは食料調達をしよう。 異世界になぜ来たのか、教えてくれる説明係などいない。 ただチートだけ貰ったけどやっぱり説明…

氷河期世代は、社会の不公正と戦う戦士たちだ。 彼らは決して、不幸な世代なんかじゃない。 この物語が、心に「ちいさなあかり」を灯してくれるから。 イーノ：おっさん主人公。PBM・…

『テツガクちゃんと肯定の不思議な物語』の第四弾です。 不思議な書斎に迷い込んでしまった作家が出会ったのは、書斎の管理人の山羊。作家は管理人と話をしながら、探し物を探していく。作家…

『近い未来、人は魔法使いになることになる！ 　何、いらない？　 　そんなこと言わないでくれよ、私が人生をかけてこのシステムを考えたんだ。騙されたと思って使ってみてくれ！ …

小説を書く人にとって「面白くない」ことは致命的です。 小説を書く誰もが「面白い物語を書くにはどうしたらいいか？」という命題を抱き、それに腐心しています。 面白い物語を書くため…