「短編 死」を含む小説

最近、国の政権を息子にお譲りなさった女王さま。彼女の持つ鏡が言葉を話し始めた。しかし、そう思っているのは女王本人のみ──。 女王と従者の視点で描かれる、死と未来のふしぎ短編。

「くっ、殺せ……！」 　戦闘能力は申し分ないのにどこか抜けたところのある新米女騎士テトラは、ある日モンスターの罠に嵌まって死を覚悟する。 　そこから、頼れる仲間たちのおかげで窮地…

エーデルワイスの花言葉……大切な思い出

一旦死んでみるという事が出来たら、どういう理由で死ぬのだろう。 つまり死への恐怖があまり無い世界だったら、皆どんな理由で死ぬのだろうか。 ちょっと妄想してみた（してみただけ）。因…

物騒シリーズ。

意に添わぬホラー体質の主人公、谷本新也（たにもとあらや）。 彼は友人や知人に誘われるまま、様々な場所へでかけて行っては、いろいろな怪異に見舞われて……

大きな御屋敷の小さな離れで、二人の少女が仲睦まじく過ごす。 義母に疎まれる名家の娘で絶世の美女「水仙」と、側仕えとして雇われた少女「雛菊」。立場を超え姉妹のようにお互いを想い合う…

台風が過ぎ去った朝、お役者目明しと異名をとる泪橋の浮多郎は、思い川に身投げした少女を救った。 少女を探して浮多郎の家へやってきた母親は、お礼をいうどころか、目明しだから人助けは当…

【喉仏】 　のどの中間にある甲状軟骨の突起。声帯を支える役割を持っている。 　座禅をしている仏の姿のような形なので、『喉仏』と呼ばれている。 西洋では『アダムの林檎』と呼ばれてお…

死を展示する博物館で、案内者と見学者の二人は、イメージが映される水槽をめぐる。古代人の死のイメージ。戦争のイメージ。自殺のイメージ。そして映し出される、病が蔓延した年の死。それに…

安楽死ではなく楽死。その異常さに気付いたとき。 私は折れた。心と精神、そして体が同時に折れた。

シルム帝国の開発した〝人体装結〟という技術によって、人ながらにして決戦兵器と呼ばれた女性軍人がいた。 世界が終戦の方向へ向かう過程で、連合国がシルム側に提示した条件は、決戦兵器の…

７月２日、父の死体が河川敷に打ち上げられた。他殺らしい。

この作品は前作に触れる場面があります。 「なあ、カラス。暇なんだろ？あっちの世界のこともっと教えてくれよ」 北海道のある山地。そこに一人ぼっちで生きているキタキツネがいた。彼は右…

時は15世紀。 大英帝国に鐘の音が鳴り響く。 処刑の合図だ。 手首を縛られ首枷を嵌める魔女が鉄の処刑台に立ち、その瞬間人々は歓喜した。 この国が待ち望んだ魔女の死を。 …

事故で死んだ海は、アンドロイドとして二回目の人生を生きることになる。 しかし、彼女の中には恋人の恵美に対する罪悪感があった。 「人に限りなく近づいたアンドロイド」、「記憶と死」…

※近況ノートを使った表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16817330664818149633 　あなたの町の…

夏の終わり、秋の風が運んできたのは「自分の死亡診断書」を望む少女だった。老医師柳田のことをはるか前から知っているような口ぶりの彼女は……

「どうも私にはたったひとつの大きな欠点があるのかもしれない」 県内随一の高校で勉強に部活に熱心に活動している青年。そんな彼の悩みは人々の『目』である。常に人々の視線が気になってし…