「#首」を含む小説

　　七十歳の手習ひなるや歌の道つづけてかならず辞世を詠まむ 　細胞生物学者で歌人の永田和宏氏は曰く。 「一首一首の歌には一瞬一瞬の〈時の断面〉が輝いている」 　それを（永田氏の…

疎遠になっていた妹、田崎　冬子が自殺した——。 国立大学の合格して二年目を目前にした田崎　秋人は三月の突如として起こったこの惨事に、一見ショックを受けていないようでジワジワと精…

カクヨム公式企画参加です。 『一首』のみ参加させていただきます。

ちっちゃいリベルちゃんは考える。 魔獣に盗賊に悪人に。 世界には斬りたい物が沢山いっぱい。 でも自分は自由じゃない。 色々縛られててつまらない。 よし、じゃあ行こう、抜け出…

【１２００ＰＶ感謝】主人公の多香緒は、ありとあらゆることにチャレンジして有名人になりたい女の子。その為に、ファンに内緒で賞金首を狩るハンターも、女性なのにやっている。なぜ、そこま…

日本で五本の指に入る程のトップギルドの一員として俺は誇りを持っていた。 しかし、俺が操る人形が壊れた時、その修理費を出す事を渋ったリーダーによって俺は簡単にリストラされた。 …

百合ジャンルの習作。百合、恋愛の練習。来て見て読んでコメントください！！！！追記：余りにも見てもらえないので色々編集しました。先んじて読んでくださった方、ありがとうございます。

兄ちゃんの目が怖かった。 親父に殴られるのも怖かった。 「ミチルも来るか？　ミチルとだったら、一緒に生きてもいい」 兄ちゃんはまっすぐおれを見た。 その目は深い海の底みたいで、…

のんびりとした旅暮らしを再開した吟遊詩人は、戦士が「依頼」を片付ける様子を見守っていた。派手な剣戟でも起きるかと思えば、どうやらそんな様子はないままで、詩人は首をひねる。 吟遊…

シンカ 【榛】①カバノキ科の落葉樹。②雑草や雑林が群がり生える様子。 【華】①華やか、派手な様子。②光や輝き、栄えている状態。 ㊟エピソード内に振り仮名有り。 【第1回カクヨ…

　「不正」　　　　多摩川　健　　 　　　　　あらすじ　 　　　　　　　　　 　　　　 　母が進む左手は急な昇りにかかっている。雪肌の所々で泥水が跳ねる。………息が切れる。…

１首ごとに完結とします。 筆者がどの句に皆様の応援があったのか、 またはないのか（涙）を知りたいからです。 お題は【秋】。

１首ごとに完結とします。 筆者がどの句に皆様の応援があったのか、 またはないのか（涙）を知りたいからです。 お題は【秋】。

こうはなるな、若者よ頑張れ！という思いで書きました。寿命で死ぬまで長いのですから、誰かに届いて生きた証を残せたなら幸いです。 ２話まで二十首連作、３話からは基本一首で好きに短歌…

世界を騒がせたパンデミックがようやく終息しかけた大学三年の夏。僕、鍜治隆弘はひさびさに九州の実家に帰る。幼少時に慕っていた伯父・知明の死去からは、葬送や追悼に参加できないまま一年…

2023年9月25日に発表された、第１回カクヨム短歌・俳句コンテストの短歌の部1首部門の受賞作について、添削例を挙げながら考えてみました。

　この町では少し不思議なことがよく起こる。 　両親を亡くし、伯父と伯母の家で暮らすことになった友博《ともひろ》が、最初に伯父からかけられた言葉である。 　最初は何のことかと思っ…

『第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト』 一首部門　応募作

　七月に入ったあたりから、故郷の風景を何度も思い出し、胸騒ぎに近い不快感がざわざわと全身を駆け巡るようになった。 　一連の不快感が故郷にあるという確信が日に日に高まり、暴いてやろ…

　絞殺事件を担当する所轄警察署の柴塚刑事は行き詰まりを感じていた。 　犯人は、首の骨にヒビを入れる程の力業で成人男性を絞め殺す一方で、現場の物証どころか周辺での目撃証言さえ皆無と…