「#切ない ＃短編」を含む小説

『シノ』は老いることも死ぬこともない。 一体いつから彼女が生きているのかはもう誰にも分らないことだし、いつまで生きていられるのか彼女自身にすらわからない。 これは様々な時を生き、…

それは、夢か現か。 何ない休日に訪れた喫茶店で、開いたカバンには見知らぬ本が一冊入っていた。 タイトルは『夢』。 普段ならおかしいと分かるはずなのに、今日の自分はどこか気分が良…

寒い寒い冬の日、幼い少女セイランジュは、大好きなお母さんを亡くしました。 「お母さんはね、お星さまになったんだよ」 泣きながらお父さんが指さしたのは、淡い薔薇色のお星さまでした。…

【掌編】時計台の前で待つ、カナとダイキ。 待ち合わせ時間はすでに過ぎていたのだが… ※さくっと読める恋愛短編です。 ※実験的な表記を使用しています。 ※？と思った時は「本小説の…

　好きだった同級生のチカちゃんは死んでしまった。 　悲しみにくれるオチタ。 　ところが斎場に着くと、空気はパーティみたいだわチカちゃんはバチギレてるわの大惨事。 　なだめすかし…

長い冬が続く世界にて、村はずれの屋敷を管理しつづける一人のメイド・アイヴィーはある日、小さな赤ん坊を拾う。赤ん坊を立派に育て上げようと決意したアイヴィーと、その子供が織りなす出会…

妃が亡くなってからずっと独り身を通していた王が、突然後添いの妃を娶ると決めた。 王の息子は複雑な思いを胸に抱く。 新しく王妃となる女性は、亡くなった母にあまりにもそっくりであった…

【掌編】掌編３作を公開しました 文体は童話テイストですが、大人の読む物語として書いています。 ・ひっそりと影の中で暮らす生き物たち「おやっさん」 ・毎日どこかで必ず降っている雨…

優しく切ない、花をモチーフとした短編集。 老若男女、様々な恋模様をお楽しみください 長さは話によって違いますが、そう長くはならないと思います。 更新は不定期、長編の執筆や他の…

夏の終わりは、切ない。

企画として提出させていただいたもので、スピンオフとして掲載させてもらいました。 ちなみに予備知識としてあげておきますと、ボンベイとは猫の品種であり、全身真っ黒の、クロヒョウをミニ…

先輩からの頼み事――それは殺してしまった恋人を庭に埋める手伝いだった。

古びた団地で暮らす水音と、隣の部屋に住んでいる睦生。それから学校に来なくなった史。小学生の頃、一番仲がよかった三人は、中学生になった頃からバラバラになる。それぞれ生きづらさを感じ…

　声が有れば、君に届いた。 　声が有れば、君を救えた。 ─────── ◇全六話完結。

幼なじみの少女、佐里は、 ある日を境に “正直者” になった。 正直者で嫌われ者の少女が抱える、たったひとつの秘密。 それは、彼女が幼い頃に交わし、守り通すと決意した「約束」だっ…

《登場人物の紹介》 カケル：お昼寝ドラゴン♂。学生時代は授業をサボり、軍人になってからは仕事をサボる。基本的にぐうたらした生活態度だが、腹黒い一面もあり、無駄に高い能力を活かし…

カッチーニ（ヴァビロフ）作曲の『アヴェ・マリア』を聴いていて浮かんだイメージをそのまま切り取って、短編にしました。アーティストの少年が恋い焦がれたのは……

夏のはじまりのさわやかな青空の下。咲き誇る庭先のつるバラの黄色い垣根の前。 隣の家に住んでいた僕の初恋の女の子は、昔話に出てくる白馬の王子なんか見向きもせずに、目の前に現れた僕の…

主人公、千葉慶大はあの時から変わってしまった。性格も運命も何もかも。それから、少したって。ある少女との出会いが千葉慶大の止まった時間を動かすきっかけを与える。しかし、それは儚く、…

娘を海外旅行に行かせてはならない――過去から、そして未来から娘のSOSメッセージ。 掌編やショートショートを掲載します。何をもって掌編と言うか難しいですが、3000字以下の作…