「見えないよ」を含む小説

二人きりの音楽部でのトリックオアトリート。 キスシーンの練習用として書いたもの、ということにしています。 フォーレの歌曲「月の光」のイメージで書きました。聴いて頂ければ、二人の…

――ここは暗い夜の中。離さないで、そして話さないで 月の見えない静かな夜にある儀式をおこなうと夜の世界に行けるという。 少女は夜一人こっそりと家を出て儀式を行う。 そこで出会っ…

自分の住む区域で、ヤンキーとしてトップの座を守っていた中学三年生の村瀬縣は、毎日のように、いろんな区域のトップと喧嘩をしながら過ごしていた。ずっと負け知らずだった縣だったが、一番…

私は見た目では、苦労してるようには見えない。 だから、平気なフリしてる。

五年後の八月、会いに来る――幼馴染との約束を果たすため、高校二年になった御笠蒼介（みかさそうすけ）はかつて暮らしていた街へ五年ぶりに戻る。 果たされた再会。だが、幼馴染の姿をした…

私の中学生のころの話です。「黒歴史放出祭」に向けて書きました。 恥ずかしいからあんまり読まなくていいよ。壁]･ω･*)ﾁﾗ KAC2024第４回お題「ささくれ」にも参加する予定…

高校二年生の佐々木明路(あける)。 彼女は登校途中にある階段がいつも気になっていた。 雨の日に通ると、そこに血痕が浮かび上がって見えるのだ。 祖父の形見の腕時計をつけ…

全人類の脳にインターネット接続端子埋め込みが義務化された時、世界は変わり始めた。 短編です。 KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024～ 第…

テーマ『ささくれ』 1984年の初夏から夏にかけて。 複雑な家庭環境。男の人が怖い、早瀬優実《はやせゆみ》。 中学三年、春からときどき見かける男子にシンパシーを感じていた。 …

　学生時分より、教諭から口酸っぱく、お前達はどこに出しても恥ずかしい馬鹿だ、との金言を賜ってきた。 　耳が酸っぱくなる程、それら小言を浴び続け、命からがら人間の振る舞いを学び、長…

KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024～ KAC20244「ささくれ」のお題作品です。 ぴょこんと出ているあいつ。 なんか気が付くとぴょこんと…

常日頃、部署の上司からパワハラを受けていた。 耐えかねたある日、黒魔術に手を出す。 素人がいきなり成功するわけではないが、精一杯やったおかげで今までの憂さ晴らしはできた。 果たし…

　揃って体育祭をサボっているJK二人。二人は親友であり、かつ同じバンドに属する軽音部。通じ合わない事など無いと思っていた二人だが、何故か一方はご機嫌斜め。もう一方はその理由を尋ね…

　私は真っ暗な部屋で目を覚ました。周りは薄暗く、場所が分からない。ただ、壁には奇妙な模様が浮かび上がっているのが見えた。私はゆっくりと立ち上がり、その壁に近づいていった。 　す…

岸辺露伴の小説を読んで、何か似た読み味のものが書きたいと思い、書いたやつです。 出版社に送りましたが、ガン無視されたので、ここに載せます。今のところ、２篇しか思いついていません。…

真っ暗な夜。 目も見えないしうまく飛べないはずなのに、一羽のカラスが夜空に羽ばたこうとしていた。 ※他のサイトでも公開しています

失恋した女性、妙音（ミオ）。ミオは彼氏に突然の別れを責められ、未練が残るままでした。 その日は寝られず、夜、昔彼氏とデートした場所に向かうために、吉祥寺駅を訪れます。南口から真っ…

――空にもささくれってあるんだなって あるとき空を眺めていたら、ひび割れたような隙間と隙間から垂れている何かが見えた。それはまるで空のささくれのようだった。 少女はそのささくれ…

陰キャでメンヘラな主人公、あきら。愛されたいと日頃から思っており、凄く仲良かった同級生ナツミと付き合ったが彼女の本心はいつも見えず、いつか振られるかもしれないという不安を抱えてい…