「夏 猫」を含む小説

◆大神直人（おおがみ・なおと）がゲーム『勇者はペガサスを駆り迷宮に巣食うオーロラ魔女のサバトを阻止す』をプレイ中に空から落馬すると、そこは不思議な花園世界だった。 早速、猫とも鶏…

ミドリさんのホラー企画に参加しようと書いたんですが、まったく怖く出来ませんでした。

猫の僕には、大切な人がいた。 優しい顔も、笑った顔も、怒った声も、悲しい声も。 ありのままのあなたの全部が好きだった。 あなたは泣いている。

夏。死んだじいさんが帰ってきた。お盆のわずか一日を孫と過ごすために。生きていくことの残酷さと、一筋の希望を教えてくれる小さな出来事を綴る短編。 ※「空がこんなに青いとは」「アモー…

中学二年生の夏のある日。 帰りの会で、明宮海人(あきみやかいと)が一年間片思いをし続けていた少女、芹崎猫音(せりざきねね)が転校してしまうと明かされた。 一度も想いを伝えること…

両親は失踪し、生まれた時から冷えきった家庭で過ごした兄は暖かさを求めて猫を拾う。そして、飼い主に猫を返した後にお礼として縁結びの紐をもらう。不思議な力の宿った紐はふとした出来事で…

夏村木《なつむら　もく》、2021年7月で23歳、女。 2020年1月30日に精神科へ通い始め、2021年に入ってやっと『双極性障害』（躁うつ病ともいう）であると診断されました。…

毎年夏の繁忙期に雇うアルバイト。 今年やってきたのは、見下ろすような小さな黒猫だった！ 大学生だと言う黒猫は、やはりと言うべきか気まますぎて役には立たず……

なんとなく出会い、なんとなく別れる。友達なんてそういうものだ。だけど私は映画を観るたびに、キネマのことを思い出していた。 あれは高校二年の夏だった。 私は初めて、キネマの声を聞…

夏目漱石にまつわる即興小説

シャボン玉の歌のように、空に綺麗に飛んで 弾けちゃった 揉める事はあっても あんなに 1つの事に夢中だったのに 弾けちゃった

寝苦しい夏の夜、人間嫌いの「俺」は児童園のボランティアに参加させられる夢を見る。 その内容はそこで暮らす亜人の子どもに、人間社会の常識やルールを教えながら、一緒に過ごすというもの…

高校には行かずにひとりずっと旅をしている少年、謙人。 廃線になった路線の線路上を歩いていた時に出会ったのは、自らをありすと名乗る少し変わった麦わら帽子の少女だった。 変わってい…

2255年――。 ここ何十年かで、グランドクロス社のテクスチャ技術が発展し、俺達は服を好きにデザインし、学校指定の制服までも、自由にカスタマイズ出来るようになっている。 俺が通…

　それなりに不自由なく暮らせる日々は、僕を怠惰にした。夢の存在を忘れかけている冴えない中年男性冴木実は、仕事帰りの路上でいきなり”ボクとセックスしない？”と誘惑をする長身の美少女…

３万円持ってお買い物に出かけたら、猫の鳴き声が。 いつもならスルーするけれど、なぜか今回だけはスルーできず、猫を保護することになった実話です。 2021年夏の話です。

　交通事故により死亡した高校三年生、竜道は、謎の猫神の仕切りの元、若くして亡くなった同じ境遇の者たちと、一九九六年の世界に何故か意識だけを飛ばされてしまう。そして猫神の興味をただ…

あだ‐ばなびょう【▽徒花病】 ストレスや精神的ショックをきっかけに、人間が生まれつき身体のどこかに持っている種子から花を咲かせる奇病。 持ち主のストレスや寿命を吸って身体にまと…

「私」がその資料館に招かれたのは、まだ夏の終わり。緑の芝が眼前に広がる頃だった。 田舎の小さな歴史民俗資料館。 美しい昭和の木造校舎の移築されたその中に並ぶ、雑多とした品々。 休…

青い瞳の千尋は猫に似ていた。 あの夏の夜、彼女は僕に告げた。 「私と一夜だけ恋人になって」