「因習村」を含む小説

とある山間の村で、行方不明者が続出した。 神隠しを揶揄していた村人達は、ひと月後、天井からぶら下がるそれを目撃して恐怖に駆られた。 民家の天井からぶら下がり、降ってきたのは、…

――長の一族に男が生まれたなら、二十歳の誕生日に神に捧げなければならない。 俺の生まれ育った村に伝わるしきたりだ。 これは、そんな神に捧げられる俺が二十歳になった日に起こった出来…

因習蔓延る村に隠された曰く付きの祠。 それを破壊するのが俺のライフワークだ。 一度祠を壊したときから、俺は呪われまくっている。体温が上がり続ける呪いには体温が下がり続ける呪いと…

五年に一度のお祭りの日には特別な肉を食べる。そして私は次の巫女に選ばれて、地下牢に幽閉されている『陸の人魚』と言われる青年と恋するように命じられた──。 ---------- …

幼女meetsおっさん。 因習村座敷牢人外青年祭　参加作品です。 タイトル通りの出オチ作品ですが、ちょっと未消化なとこが目立つんで、そのうち改稿するかもしれません。

「因習村座敷牢人外青年祭」参加作品。 魅鬼と呼ばれる化け物がいる。集落で長らく飼われている獣は、誰もを魅了し、愛されていた。尽きぬ餓えを抱える獣と、彼を愛することをやめられない人…

孫が科学を学ぶことを嫌う女性。それは、かつて暮らした村で座敷牢を見たことがあったからだった。 この短編小説は、僕が書いているダーク百合短編集『夕喰に昏い百合を添えて』のなかの１…

下の階の最奥の部屋にはずっと「しょうきち君」がいる。部屋から一歩も出ずパソコンばかりして、一応少しは家にお金も入れているらしい。 因習村座敷牢人外青年祭に参加させていただきます…

13年前。とある集落で、発狂した小説家が一人を除き住民全員を殺害する事件が発生した。 唯一の生き残りである青年に話を聞くため、年若いライターは彼の住居へ向かう。 そこで聞かされた…

苦しみを抱えて村の禁域の山に登った少年は、そこで偶然出会った青年に救われる。少年は彼の元を訪れるようになるが、ある時青年の謎に触れその過去を聞くこととなった――

十の時、座敷牢に連れて行かれた。 その時から、美しいその青年のお世話をすることになったわたし。 蛇神様を祀る村。時代に置き去りにされたその村で、繰り返される因習とは……。

　今も山岳信仰の残る内津山。 　自分の店で使う食材を求めてその山を訪れた礼司は、そこで出会った猟師の鷹之に次第に惹かれていく。 　彼は『鳥を殺したせいで山から出られなくなった』と…

戦後間もない時期。 15歳の美代は祭りの手伝いに駆り出されて、網元の屋敷を訪れる。 由来も縁も分からぬ。 そんな祭りの間に美代に任されたのは「ほこらさま」のお世話だった。 …

自主企画「因習村座敷牢人外青年祭」参加作品です。 因習村なのでしっかり倫理観が終わっています。 人肉食・穀物起源神話要素があります。 ご注意ください。

南の島にバカンスに訪れた女子大生の主人公は、うっかり間違えてお供え用のご馳走を食べてしまった。 その代償に、「舞人（マインド）」となって、ハイビスカス様の怒りをしずめる舞を踊るよ…

永尾鳥は、その名の通りに尾羽が換羽しないまま永く伸び続ける人鳥だ。尾羽は長ければ長いほど良いとされ、鳥飼いたちは競って改良を続けた歴史があった。

この作品は自サイトにも掲載しています。http://takemura99.html.xdomain.jp/original/short/karayashiki.html

このご時世で因習が受け継がれるには、村自体にも力がなければいけません、という感じで。 木古おうみ様の自主企画「因習村座敷牢人外青年祭」参加作品です。 マトモに物語を書くのが15…