「男一人称」を含む小説

スパムを消すたびに、ドアの下から手紙がやってくると、留守電が言う。

　''甘える''のも''甘やかす''のも大好きな幼馴染で恋人同士な二人の、夏休みの日常。

　久保雅人は中学時代のクラスメイト、雨宮光里と付き合うことになった。それは彼女が他の男に言い寄られないためという理由で、恋愛感情はないはずだった。 　過去の光里を知る雅人は、彼女…

春岡和樹はクラスメイトの冬坂詩音に似ている幽霊と出会う。 その幽霊は近い未来で死んだ冬坂詩音、本人だと言う。 「処女のままだと、死んでも死にきれない。だから抱いて」 幽霊が過…

空の彼方から〈かれら〉が現れ、荒野と化した世界。クーリーとして働く青年ハチは、点在するシェルターに物資を運ぶ毎日を送っていた。 ある日、彼は〈かれら〉の元へシェルターの住人を運ぶ…

青目龍司は29歳会社員であった。彼はアニメオタクであった。今日は龍司の大好きなアニメ『転生したらスラリンだった件』の第二期第二部の放送開始日だ。残業を終え、二十四時間営業のスーパ…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある日警察に呼び出され、絞られていた。 なに、別にパクられた訳じゃない。 依頼を受けた事件の関係者が一人死んじまったんでね。 その現場に居合わせた。それ…

　愛猫と再会するため、老人は最後の「仕事」に挑む。時間は有限だ。（追記）縦書きにして目次を隠すと、紙の本らしくなって読みやすくなります。 注：この作品は猫が死にます。猫好きの方に…

この世界に魔王が現れた。 この世界では一定の周期で魔王が現れて、それに対抗する勇者が現れてお互いの命を削りあって光と闇がうまく調律しあっているらしい。 そして今回もいつも通り魔王…

　高校生活二年目が始まったばかりの春、立花愁(たちばな　しゅう)の脳内にこんな声が響いた。 ──しゅーくん…また仲良くなれるかなあ… 　その声の主は、中学に入ってから疎遠にな…

「死んでも君を愛してる……！」 彼女と共に車にひかれた青年は、すでに亡くなった彼女に、必死に手を伸ばしながらそう言い残しーー事切れた。 事故により命を落としたーーそう思っていた…

　楠葉氏優(くずはしゆう)。彼がこの物語の主人公。 　彼は幼稚園になる時に別れた、幼馴染の女の子がいた。 　その女の子と別れてから、氏優は地獄な人生を送る。 　幼稚園から、小…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、自分の目で見たものしか信じない。 従って幽霊などの類はこの世に存在しないと硬く信じている。 しかしそんな俺の信念がぐらつくような出会いが起こったのだ。そ…

クラスでおとなしいけど超強いギャモラー女の子と、その戦いっぷりを観戦してきた男の子のお話(*´д｀*) これ作ったときって、なんかのコンテストに(これじゃなくて別のお話)小説出そ…

俺の家にはミツミ様という神様がいる。この家にあるものは、人も物も何もかも、全てが最初からミツミ様のものなのだ。

漫画家である父を数年前、交通事故で亡くした、安原朋葉。 現在は大学も卒業し、母と共に印税で“なんとなく”暮らしている。 そんな状況で、朋葉の前に現れた女性、小谷いぶき。 彼女は…

注：この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

　心配すんな。 　これから話すことは長い説教めいたことでも、面倒なおせっかいでも、大した話でもない。 　戯け者が一人で喋る、戯言-たわごと-に近い思い出話さ。 　そうだなぁ、内容…