「墓標」を含む小説

　地球は亡ぶ。どうしようもない世界の終わり、地上のあらゆるものが白く透きとおった結晶に成り果ててゆく。「僕」と「彼女」は相も変わらず、愛みたいななにかで以って、ふたりを曖昧なまま…

「貴方は、私が死ぬのは怖い？」 「欠落したからではない。欠落していなかったから、死へと向かうのだと思うよ」 「これで満足か、幻影」 即興小説で書き、結果的に二作続けたお話に…

なにもかもが澄んだ美しい結晶になり果てて行く世界で、うっかり死に損なったふたりのお話。 小説版→『墓標は遠くきらめいて』　https://kakuyomu.jp/works/1…

二百年以上の時を少年の姿のままで生き続ける不死の剣士アイク。 かつての仲間は皆それぞれの死を迎え、アイクはそれを見届け花を添えてきた。 しかし残酷なまでに繰り返され続ける出会いと…

　この国では樹木を墓標にする。 　これは樹の下の、ささやかな思い出のはなし。 　中華風味ファンタジー「散画追集封妖譚」の、妖を封じない掌編連作シリーズです。 ※カクヨム版は縦…

診断メーカーの「魂ト絵の具」（＠utiyosokikaku 様)の設定が素敵すぎて、小説を書いてみたくなってしまい、設定をお借りして書かせて頂きました。 アルトとエミリアが激動…

「全部嘘だったらな、なんてこと、あるよね」 楽しみでもなければ憂鬱でもない、至極平坦な気持ちで迎えた入学式で、僕は彼女に出会った。薄くて綺麗なその唇は、誰に向かうでもなくそう言っ…

過去への墓標のような作品です

　第四統合教育機関に所属するごく普通の学生「ぼく」は、ある日拉致されてしまう。 　「ぼく」が先輩に頼まれたのは、まさかの超巨大学園の生徒会運営。 　配属されたのはたった三人の出版…

ソ連時代のシベリアの山奥の小さな村。 墓地から外れた場所にポツンとたたずむ墓標から聞こえた謎の音。 ――カルルはそれを地底人の声だなんて言い張ってるけど、僕はそんなの信じないぞ。…

蓮華蔵世界、須弥山のテッペンで詩を書いている、そんな気分で魔法少女の墓標。

『西暦二〇九九年』――文明も社会も進化を止めた、『終末』後の世界。 子供たちは地下都市で、単調で無感動な毎日を送っていた。ある日、「冷凍睡眠」から目覚めたという、『前時代』を知…