「アイデンティティについて」を含む小説

あらゆるものが反転した世界での私の独自 フィンディルさんの自主企画「あなたの小説の方角はどちら？」に寄せて書き下ろした短編です。 https://kakuyomu.jp/us…

　野球が好きだった。 　いつも、夕食の時に家族で観ていて。そうだ、父がずっとファンで。 　テレビの中の選手達を見て、楽しそうだと思って。 「あれ、やりたい！」 　そう言った…

主人公ダンテは、一応エリートサラリーマン。自分がホントウにやりたい仕事はなんなのか、アイデンティティが揺らぎ始め、白い霧に包まれた深い青緑の森を彷徨う夢を繰り返し見るようになる。…

私という人間は性別で言えば男性で、歳は今年五十二になる。歳の割に若いと言われはするが、何か特別な資格や特技を持っている訳ではない。 特筆すべき点といえば「獄卒」ということのみで、…

伯爵家令嬢のアリスには秘密があった。 それは鏡に触れることでもう一人の自分と入れ替われるというもの。 大人しく消極的なアリスと、活発で何事にも積極的なありす。 これはそんな正反対…

牛丼が大好き過ぎて某有名チェーン店に就職した三原篤（みはらあつし）。 人生は順風満帆かと思われていたその矢先――それは起こった！！ 「えっ！？　ここ、どこ？」 神の悪戯か運命…

世界は異次元の侵略者に狙われていた。 しかし侵略軍から派遣された斥候の少女は、故あって密かに裏切った。 自称悪の組織を結成し総統ディスキプリーナとなって、異次元からの侵略が本格化…

他者の思考を掠め取る性質を持つ史（ふみひと）は、自身のアイデンティティを見出せずにいた。 そんな憂鬱な日々を無視し、周囲では事件が起こり、彼はそれに巻き込まれてしまう。 使い道の…

　慎ましく謙虚な民が住まう平和な国、ウィンウィン王国。 　しかし、ある日突如として魔王・エグゼクティブが海の彼方より現れ、ウィンウィン王国の民は皆、「意識が高くなる呪い」をかけ…

　ヤマダさんは夜になるとフラッと研究室にあわられては、暇そうな学生に与太話を吹っかけている。反対に研究や生活で問題を抱えた学生には、お役立ち間違いなしのアドバイスをしてくれる。 …

さなコン2参加作、鴻巣亜弓シリーズ第二弾。 ・注意：結末までのあらすじを含みます 不治の病が人類全体に広まりつつあった。 人類を存続させるプロジェクトに参加する主人公は、全ての…

「〇〇みたいだね」そんな言葉をかけられるイトハ。じゃあ、「私」って何なんだろう。 人によって自分の姿が変わり、心はそれと矛盾する。学生によくある葛藤をイトハはどう捉えるのか。

今日も教室の隅で僕はクラスメイトの影を殺戮する。 僕の目の前を通ったその影をぐさりとペンで突き刺すのだ―― 自分を見失った少年が少し変わった少女との出会いによって進む不思議な物…

自分の意識を夢の中でも保っていられる、いわゆる明晰夢を見ることができる中学生の栞は、友達も彼氏もいない自分に価値なんてないと思っていた。そんな栞は、夏休みも半ばを過ぎた頃、明晰夢…

流行に対して斜に構えることをアイデンティティとするどこにでもいる普通の中学生、杉原弓継こと「おれ」は、ある日行きつけの書店兼レンタルショップにて、どこにもいない異常な女子高生と遭…

傲岸不遜な魔術師エイザークは、ギルドで出会った女から猛烈アプローチを受け上級冒険者パーティーに加入した。 だが低位魔術すら使えないことがすぐに露呈し、あっさり灼熱の火山へ置き去…

少し話したいことがあるんだ オレとあいつの話

　この世には、無数の正義の味方、ヒーロー達がいて。多くのヒーローは別のアイデンティティを持った存在へと『変身』し、そして日夜、この世を乱す悪と戦っている。 　――そして、その構…