「国 短編」を含む小説

　ここは、大陸北東部にある割と賑わいがある街。大陸最大の湖が望める観光地側とは反対の大通りを一歩中に入れば、国問わずに魔物を狩るハンターたちが憩う場所。 　建て付けの悪い店舗兼住…

聖神日――人々がそう呼ぶ、神が生まれたとされる冬の祭日。 誰もが神と世界が生まれたことを喜び、恋人は睦言を交わし合い、家族は温かい団欒を過ごす。 恐らく、世界でもっとも平和で幸せ…

　神々が去ってから1000年以上たったフルール国。 大地の維持に必要な魔力を供給する舞を披露する神子の選抜大会が近づく中、キララン音楽院に通うリリンはいつものごとく、短気な性格に…

「いせとばシリーズ」と呼んでいる現代ファンタジーです。 現代版「異世界から飛ばされてきたのでいす」と古代版「ダークムーンを救え！」の二作です。 【お知らせ】 アルファポリスさん…

「婚約は破棄させてもらう。名ばかりの聖女はこの国に不要だ！　この国から出ていくなりすればいい」 （あらあら、きっと王子がのめりこんでいる踊り子のための婚約破棄でしょうね。王宮の…

軍事衝突が発生した地域で、少女が女性軍人からアドバイスを受けながら物語を作る様子を描いた日記が発見されるが、そこにはある秘密があった。 この短編小説は、僕が書いているダーク百合…

ここは『にゃんにゃん食堂』。ドラグーン大公国の首都にある食堂である。 この食堂では猫との穏やかな時間と美味しい料理が楽しめる。 だが、店主メアリーはある悩みを抱えていた。それはお…

本作は私が主催している自主企画「5000兆円が降ってきた：みんなで分岐する小説を書いてみよう」向けの短編です。 15,000字弱。 まずは蒼山皆水さんのプロローグをお読みくださ…

書架の国を観光中の魔術師とその弟子が立ち寄ったのは、「図書騎士の弱点」と噂される屋台。休憩時間にそれを食べられないと騎士達が泣き崩れるのでそう呼ばれる、らしい。 剣と魔法の世界…

「かくれんぼの良いところは鬼が探してくれるところだよね」 「かくれんぼだからな」 家が隣同士で昔から仲のいい幼馴染の沙耶は入学式を終えて、僕の部屋で漫画を読みながらそんなことを…

　ス―フォン国ヤメール村生まれの農夫。ヨルク・コンフォートは麦畑を耕し一生を終えるのだろうと信じて疑わなかった。そんなときある者が村に訪ねてきた。 　勇者カミュ・ロシニョルであっ…

　数字の大小で身分が決まる国で奴隷として生きてきた男は、乱心した国王の言葉を聞いて、己を虐げてきた人間達に復讐することを誓った。 　見知らぬ場所で目覚めた男。 　声をかけた派手…

遠く室町時代の昔から、阿波の国には「首なし馬」の伝説があった。夜、首なし馬を見た者は、遠からず死に至るという。これを戦場で見た三好長慶の弟、三好実休はその後、はからずも討ち死にし…

わずかな領土しか持たない小国。その国を象徴する様な青い花の物語。

　世の中の勇者にはどうにかなる余地がある。 　国を助けて欲しいと頼まれる。武力は無いから知識チートかと思いきや、これ国力ボロボロだよね？ごめん。これはムリ。 　知識があるがゆえに…

冷たい時代が、彼らの日常だった。

ショートショート形式で書かれています。あっという間に読めますので、気軽に読んでいってもらえれば幸いです。 今回はとある国の人間たちが異国の人々の住まう場所に向かう途上のお話です。…

幼いアロンザは元服の儀に魅せられてしまう。「いつか自分も元服し、父アルベルト大公や後見人のランツァおじ様と共に戦いこの国を守る」それが夢となったアロンザ。修練を積み美しく成長する…