「文学？ 悪魔」を含む小説

一九七一年ヨーロッパの某所、ある精神病院にて。 美しいものを喰らう病である"Beautiphilia"─「美異物嗜好症」の患者である、十七歳の少年ルイ=ギュスターヴは、自らがここ…

私は言葉の錬金術に成功し、自らの平凡な魂と引き換えに、悪魔的な思考力を手に入れた。そして私はこの狂人染みた思考力を、一錠の錠剤に全て凝縮させた。 この薬はきっと苦すぎるが、脳内…

心理学部准教授になれた「僕」は、自身の研究で「悪魔を生み出せないか？」と考える。人間の人格や行動に影響を与えるのは「状況や環境」であるという立場に立ち、人為的に「悪魔のような行動…

ある老人医に悪魔が「みっつの血を混ぜろ」と話しかける。 疲れきった老人はアルツハイマー型認知症を発症した妻を、ほとんどひとりで介護しつづけている。いくつかのトラブルが、短期間のう…

【第17回 坊ちゃん文学賞応募作】落選供養 私と、私を”天使”と呼ぶ女。雨と涙と汗の滲む夏の偽り。

ある日同じグループの友達が、「俺、悪魔召喚したことがある」と言い出した。虚言癖のあるそいつの言葉を当時の僕たちは信用していなかったが、結局四人で深夜の学校の屋上に忍び込むことにな…

悪魔達は気まぐれに人間のもとに降り立つ。人の恐怖を餌に、その魂を喰らうために。 しかしこの悪魔が出会ったのは、自ら「死にたい」と願う男だった。 悪魔はより絶望した、旨い魂を喰らう…

どこかの国の娼館でのある男女の最期の愛の歪んだ物語。

【あらすじ】 日本とイギリスのハーフである高校生の王子くん（※キラキラネーム）は、女性アレルギーのせいで、超イケメンなのに未だ童貞だ。 そんな王子の前に現れた動くぬいぐるみ（※中…

強い力。優れた頭脳。優しい両親。そして信頼し合える友だち。 そのうち一つでも持っていたなら、少年は幸せでいられたでしょうに。 少年は何一つ持っていませんでした。 皆が使え…

結婚直前の婚約破棄。失意の中、追い打ちをかけるように洗濯機が壊れた！　やむなくコインランドリーに行ったら、乾燥機の中からアフロの悪魔が現れて、どんな願いも叶えてくれるというが………

深い霧が立ちこめた石畳みの道を、ひとりの男が歩いている。通り過ぎる葬列、謎めいた言葉、同じ顔の男。 人生最後の選択の行方は。

　サイクル〈Cycle〉とは……文学において「共通の人物や事柄などにまつわる物語を集めた群（グループ）」のこと。 　例：アーサー王伝説における「流布本サイクル」、アイルランド神話…

　黒魔術の奥義書『アブラメリンの魔術』をもとめるわたしと白魔術の奥義書『アルマデル奥義書』をもとめるあなたは現代の日本で邂逅する。冤罪でわたしが死刑判決を甘受したことから、わたし…

彼（翠）はひとり、深夜のフィリピン・マニラにたどり着いた。 それは彼にとって、何かからの逃避だった。 そんな彼に起こる、数奇な出会いと想像も付かない展開。 フィリピンの社会・経済…

純文学っぽい文章を書いてみたいと思ったので、何となく書いてみました（昨日読んだ人間失格に影響された）。 純文学に文体は関係ないと思いますが、雰囲気のため、句読点も多めにして、改行…

　日々神に認められる為に研鑽を積む「私」と兄弟子。しかしあるとき、兄弟子は悪魔に唆され、神を裏切ってしまい、「私」は自ら手を下す。神への反逆者を滅ぼし、神は喜ばれるはずだったが……

　それは肩こりや首の痛みから始まった。 「エクソシスト」というホラー映画がある。そこでは、悪魔に取りつかれた少女が、悪魔祓いによって、救われる。一応、実在の話をもとに、作られてい…

【ハッピーエンドではありません】教会にやって来た豚のメビウス。神父は悩んだ末に彼女を受け入れることを決意する。メビウスはお近付きの印にと、お布施として角煮を持って来た。そして……。