「怪異・あやかし」を含む小説

【第一話：オクリオオカミ】 あほの子後輩・八重子が転んだ拍子に、八重子の脚に動物の噛み跡のような痣が浮かび上がった。嫌な気配を感じた主人公・平桐は、親友の眼鏡委員長・白神に相談し…

　あたしゃ、メリーさん。 　かれこれ五十年か、百年か、こうして誰かの口の端に上り、生き延びて来た怪異さ。 　もうおばあちゃんもおばあちゃん。ひいおばあちゃん、ひいひいおばあちゃん…

オレは除霊師の仕事をしている。だが自分では除霊出来ない。だから美人除霊師さんと契約している。 『KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024～』の第…

KAC2024 第5回お題「はなさないで」参加作品です。 奇妙な怪異が出現したとの報を受け、駆け付けた退魔士達が見たものは・・・広い心でご覧ください。

　亡くなった祖父からの遺言状を父から受け取った青年、有坂優斗は「実家をお前にやる。約束を果たせ」と書かれた遺言状に「なんのことだ？」と首を傾げる。 　その数日後、週末の休みに実…

時枝真一は幼い頃に、友達だった座敷童子のりんを殺される。 だが不可解なことに、りんの死体は人間のものだった。復讐に燃える真一は、アフリカまで妖術の蒐集に来ていた。 そこで見え隠れ…

霊障などの怪異専門の探偵、御剣絶乃。 年齢、性別不詳の愛らしい見た目に対して、霊能力者でも手に負えない事件に対して高額の依頼料で請け負うその道での優秀な探偵。 とある依頼で向か…

「蒼月書店の奇々怪々　ー月夜の夢想ー」の続編です。 今回も古民家書店に引き寄せられるように、新たなお客が来店。 カウンターに置かれていた一冊の本に触れた途端、景色が変わってしまい…

『伽婢子』(寛文6(1666)年板)は、浄土真宗の僧侶である浅井了意（?-1691）作の仮名草子で、本作はその現代語訳です。 浅井了意は仏教だけでなく、神道、儒教の三教に通じてい…

ブギーマンに転生（なった）一般人俺氏

酔っぱらって路地裏に迷い込んじゃった僕。 まさか人生がこんなに変わるなんて。 ねぇ。

駆け出しの青年退魔師である玖堂冬夜（くどうとうや）は、今日も相棒の逢坂志季（おうさかしき）と共に幻妖と戦っている。 ……が、退魔師協会のおっさんたちに『ヘタレ』とからかわれてい…

今は昔、未だ西洋の足音さえ聞こえてこない頃。 此処に一人の若者と三体の人ならざる者がともに旅をしていた。 若者、白髪の青年ヨミ、絶世の美女お銀、侍装束の利之助。 とても賑やかで騒…

　飲みに出かけていた姉貴を迎えに行った帰りにドライブした。目的地は海のそばにある老舗のドライブイン。２４時間営業している便利な店で姉貴と何度も訪れている。 　ふだん本土にいる姉貴…

紫の右目を持つ楓は、十の年に親からも村からも捨てられた。 死に場所を求め廃村に向かっている途中、墓守だと名乗る着流し姿の男に声をかけられる。 「のう、そこな娘。どこへ行くつもりじ…

【ガクチカ】 「学生時代に力を入れたことはなんですか」の略。就活面接のテンプレ質問として知られる。 一浪したものの、二度目の第一志望不合格。 それでも拓海の目は新たな目標に向け…

とある山間の村で、行方不明者が続出した。 神隠しを揶揄していた村人達は、ひと月後、天井からぶら下がるそれを目撃して恐怖に駆られた。 民家の天井からぶら下がり、降ってきたのは、…

とある少女が、橋の中央できれいにかかとをそろえたくつをみつけます。くつを落としてしまうおっちょこちょいさんがいるなんて！！！そう思った彼女は交番に届けようとするのですが…

遊神来夏（ゆがみ・らいか）。 彼女の素性を知る者はいない──。 獣に獣道があるように、人間にも人の道がある。 けれど来夏は人の姿でありながら、あやかしの道を飄々と歩む。 その轍…

代々続く術者の家系＂榛家＂。その家系の次期当主として期待されている十左衛門が出会ったのは、妖怪を惹き付ける不思議な力を持った少女だった。 ※1物語上に出てくる呪文などは、…