「冬 色」を含む小説

私は『私』を自覚する。 花であるカーネーションは自我を持つ。 私を覆う土を掻き分け、最初に目にする少年。 最初は枯らされ怒ったりもしますが、少年のひたむきさに徐々に心を奪われてい…

竜人の騎士と、盲目の少女の物語。 執筆時期：高2 冬

そんな僕は、高校二年の冬に、音を捨てようとした彼女と出会った。 それは全てが愛おしく、素晴らしい日々。 素晴らしい冬ーーー“Brilliant Winter”

 冬の文化…

───あの日、モノクロだった俺の世界が色鮮やかに輝いた─── 16人の少年少女が色々な事に挑戦するというお話。 登場人物 若葉理玖(わかばりく) 趣味はゲームと写真を撮ること。…

元治元年、冬。ひとりの小僧が新選組の仮屯所に駆け込んできた。「おいらの姉ちゃんを返せ！」。聞けば浅葱色の羽織を纏った男が姉を肩に担いで走り去って行くのが見えたのだと言う。喚く勝太…

偉大なる"彼ら"が失踪した、赤錆色の砂が広がる世界。冬になると多くの砂嵐が発生する過酷な荒野で、夫婦は小さな畑を営みながら細々と暮らしていた。ある日、そんな夫婦の元に訪問者がやっ…

中学三年生の冬。野崎唄は両親が怪盗をやめた理由を探るために、幼馴染みの中澤ヒカリとともに、【怪盗メロディー】としての活動を始める。 そんな折、両親が怪盗をやめるきっかけとなった宝…

これは〈神の奇跡〉が伝承と化し、騎士が銃火に消えつつある戦場の物語。 二百年前に起こった〈東からの災厄〉と呼ばれる壊滅的な戦災を経てなお、滅びゆく大陸を二分する〈教会〉と〈帝国…

寒い冬の日。主人公の会社員・武藤はその日、同僚の加藤と偶然にも同じブランド・柄・色のコートを着てきてしまい、会社で鉢合わせする。お互いに「勘弁してくれよ」と失笑する。 ところがそ…

冬の終わりと聞けば、誰もが青い空の下の明るい日差しと萌える緑、柔らかな花の色を思い浮かべるだろう。残念ながら見上げた空は暗く、重く、厚い雲に覆われている。 一人、北国の寂れた駅で…

　小樽に住む森村優慈は中学三年の晩秋、背中に「青い翼」を持ち、人々の愛が見えるようになる。 　その能力と引きかえに、自分の愛はかなわなくなる。両思いだったはずの色辺マリアとも結…

老夫婦の苦心のお話

義父から暴力を受ける長岡千紗は、通っている小学校でも孤立した存在だった。 小五の冬、同じクラスの小田紅也と親しくなる。 彼は福祉施設で暮らす身寄りのない子供だった。 境遇を感じさ…

真紅の赤が色の無い世界を満たして行く。 それは殺人鬼に無残にも殺害され亡骸だけが残る自分自身の姿だった。 大学に通う理系女子のマリは起床して悪夢から目覚めると、現実の平穏な日常…

自殺か事件か… それぞれの人生の見えない部分·曖昧な部分に視点を置いた物語 今は冬｡ とある地方を舞台に､雪の静けさと人の心の中で静かに動く感情を描く｡ ｢その人｣を知ること…

私には忘れられない景色があります。 何年も想い続けている景色があります。 春には満開の花で私を喜ばせてくれました。 夏の日差しを和らげてくれました。 秋には綺麗な色で風景を彩っ…

　ある時、気付いたら知らない場所にいたし、自分のことも、ぼんやりとしか思い出せなかった。 　そんなわたしを助けてくれたのが、母さんと、父さんと、兄さん、今のわたしの家族。 　でも…

高一の冬。二見菫が迷い込んだのは、本能的に人が人を支配する、またはされる欲求を持つ世界だった。 “支配される側”であることを隠すべく、菫はクラスの人気者・相馬くんと主従関係を結ぶ…

占いをこよなく愛する柴剣太郎はある日、幼馴染の山根小冬が購買で何か揉めているところを目撃する。 どうやらお気に入りのパンが販売中止になったようで……？ その日の放課後、剣太郎は先…

あの地とこの世のはざまを舞台にした、ちょっと不思議な物語。 切ないお話ですが、気分転換したい時に、ぜひどうぞ。【短編4300字】 冬の海。たそがれ色の砂浜で、アオイは胸が高なる…