「交わらない」を含む小説

軍学校時代の憧れの先輩に誘われて行動を共にしていた俺は、ある日突然、先輩の死に直面した。 しかし、タイムリープすることが出来ると知り、その未来を回避するために俺は何度もその日を繰…

夢遊病の女と不眠症の男。見出せない自己を持て余しながらその想いの行き着く先に求めていたものさえ虚構に過ぎなかった。崩壊してゆく自我、交わらない世界、ディストピアの果て、それでもま…

先輩と自分 1ミリでも近づけたらその日は最高の日 遠ざけないあなたに 甘えすぎているのかもしれない

それはどこかの誰かが眠りの終わりに見た夢で幻。 目が覚めたならば消えてしまうかもしれない儚い泡沫。 けれど確かにあった欠片――――その一つ。 とある無いはずの平行世界。 そこに…

霊界・・・。それは現世と冥界の狭間にあって、命が交わらぬ場所。浄妙とは無縁の外法の物どもが跋扈し、人を誑かし奈落へ引き摺り込む呪いであり、もののけの類でもある。 時は平安末期、…

駅にいた彼。 その彼が目指すのは何故か訪れたことのない田舎町。 そして、到着したその場所は——

騎士と姫はすれ違い、想いは交わらず。愛は実らない。（※重複投稿作品）

「人魚姫」をモチーフにした和風奇譚。 ヒトに懸想し、彼の館に迎えられた人魚の娘と、ヒトが彼女に求め与えたもの。 隔たり交わらぬ想いを海は静かに受け止める。 「あめつちをまもるも…

「私と君だけは同類でしょ？」 　『心が見える』という特殊な能力。そのせいで宮田悟はトラウマを抱え、高校二年生の現在独りぼっちとして静かに過ごしていた。 　しかしそんなある日、悟…

自分の葬式の夢を見続けてきた物書きの青年・槿。 海の向こうを旅したいと思った青年・陽。 交わらない幼馴染たちの夢が、夕焼けに燃えるひと夏のお話。

異端の王と恋する従者は交わらない。

　和蘭芹わこさんの作品である『この広き蒼穹の下で』と、私、月夜野出雲の作品『防人達の邂逅』並びに『海の防人達』の世界のクロスオーバー作品です。 　この作品を読んでいただいた方々…

　とある国、とある地方都市に住む、ヘルガ・ブッフォは同級生であるヘクス・カーシャに恋心を抱いていた。ティーンネイジャーの淡い恋心だ。いつか実るかも、という希望的観測に酔った日々を…

伊吹千雅(いぶきちが)と萱森文(かやもりあや)。 二人の少女は常に一緒だった。通じ合っていた。しかし、思春期を迎えた彼女達は"自立"や"独自性"を求める。 「あなたにとって私はど…

「なんで、花を、摘みに来ただけなのに…！　よりにもよって飛竜（ドゥーク）に追いかけられてるんだあぁぁっ！」 　ここは天険、竜骨山脈。騎馬を駆る勇壮な遊牧部族が、《魔獣》と《精霊》…

大学１年生の彩花。 彼女はいわゆる「オタク」だ。 なんのオタク、なのかというと、ネットの生放送のオタクだ。 ツイッター、インスタグラム、youtubeと並んで若者に人気のアプリ、…

――それは口説き魔妖精と、彼が見えてしまう私の、短くて長い夜明けまでの話。 ある月の綺麗な晩、立石の史跡で“私”はガンコナーと名乗る青年の姿をした妖精と出会う。 以来、気まぐ…

同じ東京に住むのに、君と僕との間には越えられない隔たりがあった。 都会に暮らす彼女と、下町に住む僕は、まるで地上と地方に隔てられたように交わらない。そんな彼女に抱いた想いは、恋に…

古写真の匂い。マジックミラーの向こうの女。不能のからだ。老母の白い髪。

交わらない二者の話。（※重複投稿しています）透坂雨音。お題シリーズの一つです。