「この部屋で」を含む小説

歪な愛ながらも、それを許し合えたらと願うようなお話です。 二人の女の子がお互いを必要とし合う光景は背徳的で、仄暗さを匂わせてなお美しいと思いませんか。 ……ということで、【PG-…

カクヨム公式自主企画百合コンテスト参加作品。 丁寧で整った暮らしを発信するシングルマザーのち～こと、酒とエナドリとキャラクター雑貨と地雷系ファッションとネイルと札束を白っぽいフ…

今日もずっと目を瞑る。寝ている訳ではないけれど。現実、過去、将来、嫌な事から目を瞑る。

アラームが鳴る前に目が覚める、すこし奮発して買ったダブルベットの上、スマホの充電プラグを引っこ抜いた。やはりこの部屋は一人で住むには広すぎるようで、もう使っていない部屋の入口付近…

女子大生です。忘れたくないことや日常を短歌にして残しています。

ダークエッセイ風、日常のうたたちです。 フィ、フィクションです。

ときどき泣き言のひとつくらいは

※ネタばれ注意 キャラ設定 主人公：名曲 一斗（なまがり かずと） 中学の入学式直後、呼ばれるように向かった図書室から異世界へ飛ばされてしまう 異世界を巡りながら探偵の真似事…

中学二年生のクラス替えの直後に、大木萌子の平和な日常は崩れ去った。 あいつらから酷い暴力を受けるようになったからだ。 この部屋から出られなくなって、もう五年になる。 ひとり…

「毒吐き」 凛と背筋を伸ばして花開く時を待つ。 影が揺らめく薄暗いこの部屋を華やかに彩る花を咲かせるのだ。 １つ、芯を通して、ほのかに淀んだ水を飲み干して1日をやり過ごすのだ。 …

杏奈は殺人事件のあとはじめてダブルベッドで寝たが、もちろん眠れるはずもなかった。 真夜中をすぎても、暗闇の中でますます目がさえて、窓の外の通行人の足音や遠くの車のタイヤのきしむ音…

六本松和樹が異世界転移してから約１か月。彼は宿屋の下働きとして布団部屋に寝泊まりして住み込みで働いていた。 気付けば、異世界に転移していたものの、元々やりたいこともなかったし、な…

　大気組成：窒素、酸素、アルゴン――そしてディプシウム。蓄積された有害なそれを、≪石≫として体外へ析出することで進化したヒトの世界。「ディプシウム濃度のバランスが崩れたことによる…

　日本国内の、どこかに聳え立つ大きな屋敷。今から二世紀ほど前の大昔の英国貴族が住まう広大な屋敷の中には一人の主人と六人の使用人が住んでいる。主人の名はヴィアトリカ・ビンセント。幼…

　この世界のどこかに話さなければ出られない部屋という、自身の意思を持つ部屋があった。 　その部屋は、通常ならば、話すことのできる人ならば、簡単に脱出できる部屋だ。 　部屋は、こ…

家に帰ると部屋が荒らされていた。 そして部屋の中には見知らぬ人物。 一体彼女は何者なのか。

今まで背中を預け合ってきた私達は、今夜この部屋から出てしまえば、皇帝の妃と宰相という立場に分かれる。 倫理も、道徳も、己の責務も立場も理性も全部グッチャグチャに溶かして、私達は…