「青春 純文学」を含む小説

あの頃僕たちは愛について語り合っていた…… 過去と今を巡り、恋人の「ねこ」の言葉をきっかけに青年はたしかな愛の答を見つける。 ほろ苦く、切なくおかしい。 そんな物語が好きな人…

　真面目な生徒会長をしているお嬢様学校の高校三年生の少女、日向明里は、恋にあまり興味のない毎日を過ごしていたのに、ある日、偶然の出会いから、生まれて初めて恋をした。（そのせいで、…

休日を無駄に過ごしてしまったと後悔するにはまだ早い夕立の頃。 楽しかったあの夏の日々が、いつの間にか今の生活に暗い影を落としている。 とんぼを通して気付いた今の気持ちを書く。

雨が降る日、今まで本と共に鬱屈としている私を、彼女は明るい日差しで照り付けてくれた。　ギャルな彼女とインキャな僕のスローライフだ。

アカツキは、小学二年のころ、小説を初めて書いた。すると、その小説は周囲の児童や先生から高い評価を受け、小説家になれるよ、などともてはやされる。 しかし小学六年になる頃には、未だに…

　こちらは第３１回やまなし文学賞青少年部門で佳作をいただいたものです。 　はっきりいじめとは言えないけれど、教室内に確かに存在している悪意のようなもの。その環境や雰囲気の表現を試…

人間らしさをテーマにした140字小説です。 X(旧Twitter)に投稿したものをまとめます。

　こちらは第9回ブックショートアワードで優秀賞をいただき、最終候補作品に選んでいただいたものです。 　おとぎ話を取り入れた短編小説ということで、人魚を取り入れました。

政治的正しさ、差別のない社会を形成したステラトリス。 そこに生まれた一人の少女フーリエ。 小さい頃に読んだ本から本当の多様性を模索する彼女の青春時代は社会の影響を受け、どこに舵を…

夏の始まる少し前。先輩のSNSにうさぎの死骸の画像が投稿された。 添えられた文は、彼女の通う学校の住所。 先輩はそこで何をするつもりなのか。投稿に込められた意図とは──。 訳あ…

金の痛みを吸い取るだけの日々……これで本当に君は救われているのだろうか。

これは、なんてことない少女達の物語。 あなたの街の、とある地域にいるかもしれない。 少女達が人知れず紡いだ、たった一度きりの青春群像劇。 ※連作小説形式

久しぶりに再会する幼馴染に言われたのは「根岸のドラゴンを見に行こう」それだけだった。浪人を決意した主人公の「わたし」は、友人とともに近くの公園へ訪れる。そこは今から百年前、横浜の…

私がここから飛び出すために踏み出した一歩はきっと百歩になる。門出の日、春の雪を背に受けて私は旅立つ。

旋律が導いたあの奇跡を、まだ覚えている。俺に全てを与えてくれた小さな希望の光が、たくさんの時を経ても、いつまでも残っている。 だから俺は今日も、 いつかの君だけを目指し、月夜…

身体の一部だった音楽が、嫌いになった。 目標もなければ、踏ん張れるような居場所もない。もがけばもがくほど音が遠ざかる、霞んでいく。 そんなある月夜の晩、 私は心底出会いたくなか…

4人（?）の物語が繋がりながら紡いでいく、ちょっと不思議なある夏の日の話。

15歳のとき始めた作詞作曲だったが、身の回りのミュージシャンたちは腐っていた。 音楽でクソな現実を変えてみせると決心した私は「ぬいぐるみ」という歌を作り、ラジオでデビューをはたす…

モラトリアムに囚われる女子高生隅田倫子。 両親を亡くし、意地悪叔母の元で暮らす少年たっちゃん。 世界に、少しでも反抗してみたくって、 この世界に靴擦れを起こしてやりたくて、 彼ら…