「夏 不思議」を含む小説

僕は蝉だ。名前はおそらくクマゼミだろう。子供たちがそう呼んで僕を指さしていたからだ。僕にはあるルーティンがある。それは公園の中にある大きな木に留まり鳴くこと。 数…

「助けてあげよっか？」 校舎の窓ガラスを割ったことで、教師から逃げていた俺。俺は逃げ込んだ校舎裏で、一人の女子生徒に助けられた。そこは部員が彼女一人の映画研究部の部室だった。 …

あの年の夏の夕方。海をのぞむキャンプ場。一回だけの夏合宿。 バーベキューを囲みながら、彼女はひとつの約束を願ってきた。 その約束は、数年たっても……ひょっとしたら数百年の時が過ぎ…

【文披（ふみひらき）31題】に参加しています。（大遅刻） 親戚の幽霊が出る家にひと月あまり滞在する僕の日常を書いた、少し不思議な夏のお話……の予定です。 ・300〜500文字程度…

「あの人を探し回って」　～ヒューマンドラマ～　――必ず報われる 　六年前に失踪したあの人を見つけ出すため、今日も彼は街中を走る。 　走り、走り、走り続けた先に見えたものは……あ…

健常者が手話を使う世界に迷い込んでしまった主人公。皆に歌の素晴しさを伝えようとするが、話言葉を使わない彼らには理解できなくて……。

　この小説は、筆者が某アニソン歌手（アニメの主題歌を歌う歌手。アニソンには、主題歌の他にキャラクターソングなどが含まれる。）歌手を推（応援）してきた経験に基づいて書かれたものであ…

小さな温泉街に生まれ育ったふたり、リアとリナ。 リナが9歳の時に誰も利用しなくなって存在を忘れられた鈴虫坂を見つけ、そこを自分の居場所にして学校をサボって本を読んでいたが4歳のリ…

※つばさ文庫のコンテスト向けの描き下ろしです。 祭りの日が近づき、町がソワソワし始めていたある日、栄太は不思議な少女と出会う。 少女は、宇宙からやってきた宇宙人だと名乗る。 初…

どこかの女の子がなにかを感じて不思議ワールドにfall onする話。学校の課題として書き始めました。拙い文章でなかなかの急展開なのですが、不思議さと言葉の美しさを味わっていただけ…

夏のような暑さの中、雨宮雫の声が教室に響き渡った。 何故、雨乞いするのか疑問すら抱かなかった五十嵐龍は同級生に頼まれ、聞くことにーー ※天災要素を含む話になりますので、苦手な方…

夏の終わり。夜になると西瓜を並べて売っている不思議な場所がありました。

【PR】 旧校舎には、制服を着た座敷わらしがいる。夕暮れ時に、僕を呼ぶ声がした。 【あらすじ】 －－クラスメイトの松野瑞夏(まつのみずか)が、お前のことをよく見ているようだ。 小…

夏はとても暑く、冬はとても寒い不思議な気候の村には氷の子と呼ばれるこどもがいました。 これはその氷の子と村の人達についてのものがたり。

クラスメイトの青瀬は不思議な人だ。野球部だけど熱血っていうよりは、のんびりしていて目立つ方ではない。そんな青瀬が、古書店の孫娘であるわたしに、詩集の取り置きを頼んできた。野球部男…

見た目の他に取り柄のない高校生、津島与一の日常はある日を境に侵食されていく。自分だけが視える黒い『ナニカ』、謎の少女、不思議な後輩、腐れ縁、失った情熱、埋まらない欠落感。――変わ…

あの不思議な夏の日からの出会いなんて、洒落にもならないけれど、でも。 ぼくたちは出会ったんだ。 魚を助けるために空前絶後の大騒動でもあるんだけどね。 ひと夏のハッチャケ＆シ…

ただ一人の身寄りを亡くした高校生、七支杏矢は一人、絵に描いたような田舎の農村に移り住む事になる。 携帯電話は圏外、校舎は木造、石を蹴れば畑に落ちる田舎の村。 駄菓子屋には懐かし…

　横瀧七於（よこたきなお）は12歳の夏、異世界へと飛ばされた。それから約三年後、15歳の秋に彼は元の世界に帰還する。そんな中、人同士が殺しあう『ATTRA：GAME』に参加するこ…