「シリアス恋愛 文学」を含む小説

その天界と繋がる瞬間を目指して、彼らは。 ロックバンドと青春。 死と再生。 異世界とのシンクロ。

螻蟻にも塵芥にも満たない命を、言選りによって組み上げる。 感性を止めるな。僕が僕の神であるという責任から逃げるな。 夏の言詞の群れに見る、愛の面影。 たったひとつの言葉を求めて…

ツル岡こと、『ツルリン』は何処にでもいる普通の男の子。 強いて言うならば、ツルリンには父という存在がいない事と、『神様』という真っ黒な存在が付きまとっている程度で、その他には何…

＿＿息が、したいな＿＿ そんな君の言葉が聞こえた気がして、僕は久しぶりに君に会いに行くことにした。 とある二人の、甘くて少しだけ切ない愛の物語。 ■ 7/23加筆・修正…

「××」くぐもった声で秋穂が言った。 「なに？」 「私のこと、好き？」 「好きだよ」と僕は言った。 「どのくらい？」 「秋穂が想像しているよりも、ずっと」 「いつから、好き？」 …

恋愛、人間ドラマ、ミステリー風なものなど。様々なジャンルの短編をまとめたものです。 全てに共通しているテーマは、『心』。 どれか一つでも、読んだ方の心になにかを残せる作品があれば…

大学生の五月は町はずれの図書館で四葉という変わった女に出会う。儚さを持つ彼女にひかれていく五月、五月の朴訥さにひかれていく四葉。しかし、彼女は一通の手紙を残して消えるのだった。

「森さん、フクロウ好きなんだよね。うちフクロウ飼ってるんだけど、見にこない？」 同級生の森さんは、俺の誘いを快諾した。話すのは今日が初めてにも関わらず。 でもクラスメートの川上が…

これまでなににも現実感を持てなかった彰人は母の命日の叔父を名乗る老人と出会う。誘われるまま中国の山奥へ来て生活を始め、山に馴染んだころに１匹の虎を見かけ――

　樟山　晟(くぬぎやまあきら)は突然、変な音を聞くようになる。それは悲鳴であることに感づいた。けれど、その音を発する人は、すでに生きることを諦めてしまっていた。 　助けを呼ぶ人た…

１８歳の光規（みつのり）と１７歳の晴美（はるみ）が、太平洋上で遭難、絶海の無人島に漂着してから１年。希望は見えないが生活は落ち着きを持ち、二人は幸せすら感じていた。そこに波の向こ…

私は夢の中である女と出会うが、その女は人形だった。

僕はいつものように目覚めると、リビングに赴いて朝食の準備を始める。サンドイッチを作り、彼女が起きてくるのを待っていたが――。’（『冷たい夜の底で』の続編です）

天孫降臨より三千と数余年、災禍続く。悪鬼の戯、甚しく、世、大いに乱れる。悪鬼鬼神、人心を惑わし、以って世を欲さんとす。民、憂えて呼ばむ。禍の世来けり、と。 （宝史伝 天錦の章より…

年の離れた二人の恋人たちは穏やかに、まるで余生のように暮らす。 厭世的な大学生の僕、春斗と、年上の恋人、ミヅキ。 歪にかみ合っていた歯車は、少しずつ二人の関係を変えていく。 どう…

連続通り魔事件の発生により、街はどこかピリピリとした空気を漂わせていた。大学二年生になる瀬尾結華は、そんな街の様子などお構いなしで、毎晩のように夜道をさまよう。四件目の通り魔事件…

神経衰弱に苦しんでいた僕は、ダム湖の公園で不思議な雰囲気を持った美しい少女、野上雪奈と出会う。 話の流れで僕の見舞いに来てくれることになった彼女に心は惹かれていくが、彼女には運命…

【透明病】と言う10億人に1人が患うとされている病気がニュースで報道された日の事だった。中学の卒業式の帰り、親を失い友達を作る事をやめた【君代翔】は、灰色の空の日、天真爛漫な少女…

絵を描くことが好きな、自由闊達な少女、七海名（なみな）と、花と小説が好きな、純粋無垢な少女、織和香（おりわか）が、お嬢さま女子校で出会う。一方は、純粋な友情を向けるが、もう一方は…

同級生の葬儀後に再会した男女。 「私が代わりに死ねばよかった？」