「スマホ」を含む小説

音もなく近寄られ、脇腹が焼けた。黒いフードを被った人物は、ぱっと手を離した。一瞬にしてまどろみ、祇園囃子の鐘の音がぬるりと耳に滑り込んでくる。右に逃げたが、いや、左か。山鉾やまぼ…

　俺、兵庫健介（ひょうごけんすけ）には一歳下の、それはもうドジっ子な幼なじみがいる。 　一緒に遊びに出れば財布を忘れるし、店にはスマホを忘れるし、おしゃべりに夢中で赤信号渡ろうと…

【第30回電撃小説大賞】短編部門・参加作品。 　中学三年生の桜咲美（きせき）は、ある日ながらスマホの被害に遭って無念の死を遂げてしまう。死の淵で後悔にさいなまれ、特に「人を好きに…

　そのとき……ある一つの帚星を見上げたとき、私の運命は変わった。 　私は……私は宇宙のどこかのお姫様の、ゴーストシンガーになったのだ。 とある過去からステージ恐怖症となった高校…

私。主人公。27歳。会社員 運転席。アクション映画好き。 彼女。21歳。大学1年 助手席。趣味。エゴリサーチ。 私の友人。友幸。27歳 運転席の後部座席。自動車免許を持っていない…

「ええっ、どういうこと」「ほら、今どきスマホを持ってない人なんていないじゃない。ギガは生命線でインフラなのよ。みんながそれに価値を感じてるんだから、取引をギガで出来たら楽だな、っ…

あなたは好きな声はありますか？ 好きな歌手 好きな声優 好きな人の声 そんな声がいつもあなたのスマホから聞こえてきたら？ 幸せな気持ちなりませんか？ 思春期の偏ったフェチ…

小学5年生の授業中、給食後の5時間目の眠そうな子どもたち。 担任の今日子は「仕方ない」と思いながら、授業をしている。 そんなけだるい空気の中、ひとり、違ったオーラを発している子ど…

～スマホ社会～ 醜い人生を送り続けた男は、遂に人間の最低辺に堕ちる。ドン底でやっと見出だしたのは世間の為に「善く生きる」ということ。だが世間は彼に更生の余地すら与えない。見放さ…

　テーマ「あの子の心を離さない意地悪な先輩たち」 　友人が、部活の先輩たちにいじめられているかもしれない―― 　そう危惧した少女は、部室にスマホを仕掛けて盗聴することに。…

　もし自分の過去に戻れるならどの頃に戻りたい？ 　金持ちになれるチャンスがあったとき？それとも別れた恋人との仲を取り戻す？ 　久下貴光は全てから逃げ出した男だ。自分から動くことは…

「ラキス・トライク。貴様は今日限りでクビだ」 「ゴブリンしか召喚できない無能」 「平民あがりのクズ」 　強大で希少なモンスターを召喚できるエリート貴族が集まる宮廷召喚士の中で、…

平々凡々な男子高校生、壱巻暁彦（いちまきあきひこ）は、帰宅するとスマホでBGMを流しながら勉強をするのが習慣になっていた。 ある日、いつものように音楽を再生していると、人の声──…

親代わりの祖母が死に一人になってしまったシャーリーは、祖母の親友である侯爵夫人に外の世界を学べと誘われ、まずは侯爵夫人のところで侍女として働き始めるまでちょっと時間がかかります。…

ある日、恋人の声が手元から消えた……なんて、映画の話じゃない今日の話。さて、話そうか。

　ＶＲゲームの楽しみ方を古代ギリシャ人に教わろうとかアタマおかしいの？ 　紀元前にはスマホもＰＣもないんだよ？ 　そんな古代人がゲームの何を知っている？ 　それがですね、居たん…

あぁ、どうか横になって読んでくれ。 ありきたりだけど、これでも僕なりに凝ったメールだから。 《祝•週間ミステリーランキング38位》 ___________ この作品には隠…

イギリス旅行にきた桂川　凪（カツラガワ　ナギ）は姉との待ち合わせ場所であるカフェに行くとそこは19世紀、シャーロック・ホームズの作者コナン・ドイルが営む眼科であった。 SF×ホラ…

あらすじ 人型スマートフォンの『スマホさん』と暮らす芦原カケルは、脳波で直接、コンピュータープログラムを操作する能力、ヴァーチャルダイブの能力者である。特殊科学高等学校への入学式…

ある日、人とも動物ともつかない謎の死体が、俺たちの住んでいる町の海岸沿いで発見された。 そのニュースはいつもの日常に、ほんのちょっぴりの非日常を与えてくれる。でも、それだけだ。何…