「虫」を含む小説

　ある夏のことだ。ゼミ室での飲み会帰り、限界まで酔っ払った深夜だった。等間隔でチカチカと光る電灯から電灯へと、覚束ない足元を引き摺り部屋へと戻ろうとする最中、急に目の前に暗闇が広…

2022年10月分

首相補佐官が血相を変えて官邸に飛び込んできた。「なんだねこんな時間に。騒々しい」「首相！それどころではありません！ミサイルです！」

掛川で働くことになった社会人１年目の主人公は、外のカエルやよくわからない虫のなきごえが気になり、新居で寝付くことができないでいた。気分転換に一服しようと窓を開けると、それらの声に…

動物は糞をする。 獣鳥魚虫人エルフドワーフ魔物、みんな糞をする。すごい量だ。 国王は考えた。 「この糞、なんとかできないものだろうか」 信心深い国王は天からの啓示を賜るべくお百度…

幽霊が出たり、家族があったり、犬が鳴いたりするお話です。

俺は異世界に転生したが、その世界は転生者が一杯だった。 元は勇者、大魔導師、軍団長、大貴族がゴロゴロといる世界だと聞いた。 俺は異世界人だが、商社マンだぞ。 頑張らないと奴隷落ち…

蝉の声を近所ではめっきり聞こえなくなりました。

＊第11回角川つばさ文庫小説賞応募作品です。 人間界で嫌われ者の虫や動物達。生きにくいと感じてしまう小学生達。 そんな者たちの声に耳を傾けた世界観のストーリーです。 ＜あらす…

【サラリーマンと青年が一緒にご飯を食べる話】 公園で酒を啜っていた松丸は、草むらのそばで何やら悪態をついている青年に出くわす。 青年の勢いに呑まれた松丸は「イイモン食えるとこ」と…

――大好きな両親はもうこの家にいない。いるのは両親の皮を被った怪物だけだ。 「ヤツら」の魔の手から逃れるため、必死に自分の部屋に閉じこもる主人公。しかし引きこもり生活を脅かす難題…

虫でジャムを作るお話です。 蟲と皿をと甘い毒を用意してください。

金属を食べる虫の出現で文明は崩壊した。道路はくずれ、廃墟ばかりの道をバイクで男が走っている。彼は恩人にこのバイクを返すという使命を帯びているが、道中で虫に喰われたバイクを直さねば…

ブラック企業で心身ともにすり減らしていた主人公・神乃悠斗（かみの はると）は、ある日過労で倒れ命を失った――はずだった。 しかし気がつくとそこは異世界で、しかも【完全未開拓惑星】…

2022年9月分

なけなしの勇気を振り絞って、学校一の美女と付き合うことになった。 でも飛び切り可愛いって事は、それだけお邪魔虫が集ってくるって事でもある。 彼女は否定するけど、すでに虫食いだ…

生き物に寄生するキノコ。 マツタケも然り。そんな感じ。 ハヤシダノリカズ様　三つのお題で物語を作ってみませんか。 https://kakuyomu.jp/user_events…

部屋。

僕は僕がこのダンジョン最弱だということを知っている。 最弱の僕は他の生き物に寄生して、その生き物の”カワ”を被って生きていく。 ヒトの指先ほどのサイズから始まるキノコの成り上がり…