「聞こえない」を含む小説

ある普通の民家の庭。家主と娘は自分たちの理想の庭にするために、色々な植物を植えていく。 庭に集まる声なき者たち。その声が聞こえたらどんなおしゃべりをしているんだろうか？

運命が望むとあらば語るとしよう。 聞くも涙語るも涙の僕の不幸話を少し聞いてはくれないか。 生まれる前に全てを奪われ、気付けば犯罪の片棒を担ぎ、挙句の果てに魔女に売られていた。 …

その日、将来を不安に思う高校３年生大坂葵は、苛立っていた。 学校から帰ってきた葵は、イライラを抑えられず自転車に乗って走り出す。 が、不幸にも事故にあって命を落としてしまう。…

服部深は、ある日父親の実家で古いカメラを見つける。因縁のありそうなカメラを手にしたとたんに声が聞こえた。写真を撮らせろ、俺はヌードが撮りたいんだ。お前ならできる、俺が力を貸すと。…

高校生ミカフツは、大事な時に本当の気持ちを伝えようとすると発症する病に侵されている。日々の日常に大きく作用し、彼の心を蝕む。

　一条大和は、『あらゆる言語が母国語である日本語として聞こえ、あらゆる言語を日本語として話せる』という特殊能力を持っていた。その能力を活かし、オーストラリアで通訳として働いていた…

俺は個人タクシーの運転手。だが、もう一つの顔がある。それは霊媒師としての顔だ。 小さい頃に危うく小児麻痺になりかけて、高熱を発した後、その後遺症なのだろうか、俺には人が見えないも…

アラサー会社員 中野あやは、部屋でこっそりとゴスロリを楽しんでいた。中学からの友人は結婚し子供もいる。日々年齢とファッションへの偏見が突き刺さる中、休日の職場からの電話があやの心…

『──胡蝶の夢を知っているかい？』 やあ、ようこそお客様。 夢と現を別つ場所へ。 この店では、それはそれは貴重な【蝶のしらべ】を売っているんだ。 どうだい？　君もお一つ。 …

ミストラル王国の侯爵家の一つであるフェリシテ家。そこの一人娘として生まれたエクレールは、両親に愛され使用人達にも慕われ、第二王子の婚約者にも内定し幸せに暮らしていた。 しかし、…

　……爆弾が仕掛けられる。 　そんな情報を放っておけるはずもなく、刑事二人が、テーマパークへ潜入する。 　目星をつけたアトラクションに並び、犯人と爆弾探しに目を光らせる二人だが…

「がらがら」 そんな音が聞こえてきませんか？ あなたもすぐに聞こえてくるはず です。がらがらがらがらがらがら。

　海は、古代プランクトンの欠片を、波間から外の世界へ弾き出す。その欠片は、雨に混じり、人々の記憶と生活へ溶けていく。 　そんな雨とプランクトンを研究した男が、海へと辿りつく物語。

真夜中、パパとママの寝室から聞こえてくる音。それは怪物がママを襲う音だった。

あらすじ。 『新居』私は家賃月三万の部屋に住んでいる。ある夜、睡眠時に天井を何かが動く音が聞こえた。 『いきもの』数年前に亡くなったバイト先でお世話になった先輩の家にお参りに行…

推しへの質問コーナー。私が投稿した質問は中々採用されない。挫けそうだけど、今日はきっと届いてるよね。

「バーチャルコンサート」のチケットを手に入れるために、全員が見守る中、学校の門をくぐって家のパソコンの前に狂奔してチケットを買った。 ——俺、椎城　結道、心の中で「唯一」興味の…

豚公爵の呪いを解こうとしたら、私も豚になるとの呪いの声が聞こえました！　 期限は一週間後！　 公爵様は、豚になることが、怖くなかったのですか？　 私が豚になったら、お嫁さんにもら…

非常に短いホラーです。 聞こえてくる未来を予知するラジオの声。 ラジオに夢中になる主人公の末路は……