「暗がり」を含む小説

夕闇の先に、街角の神社の暗がりに、ふと見つけた小さな池に、あなたの隣にあるかもしれない異界との繋がり二十首です。

マフユフミの詩のかたまり、第７弾。 日常、思い、風景、さまざまなものを言葉にしてゆきます。

ねえ、あなたはだれ？ ざあああああ　風の音で聞こえない どこへ連れていくの？　いきたくない ５分で読めるショートショート 隙間時間にどうぞ

社会人ウン年目。見た目ボロでも借りているアパートの一室は「私」の大切なお城――なのだが、一人暮らしの彼女が帰れば、暗がりから『おかえり』と掛けられる声がある。※この物語は、法律・…

暗がりから自分とは違う時間を生きてきた自分が現れ、語る事実と絶望。 条件付き性別不問4名用台本。条件については巻頭参照のこと。 個人的観点からのパフォーマンス難易度：☆☆☆☆ …

暗がりに座っている子どもに声を掛けた男性。 腹痛を訴えるその人に付き添ってトイレに向かうと…。 そこから悪夢が待っていた。 不快な表現があると思いますので、ご注意ください。

暗がりの中で目覚めた獣は哀しい慟哭をあげる。 産声のような慟哭を。 生みの親もいない、名を授ける者もいない。 ゆえに誕生もない。 この暗がりから抜けるには自らの力で地上へと生…

ぼくは夜更けの散歩が好きで。ゾンビは暗がりがよく似合って。きみはなんだかぼくと似ていて。

クラスメイトが殺された。彼が死んだことに罪悪感を持っているらしい石黒は、なかなか寝付けず、夜の街を散歩することにしたが───

　この小説には、憂鬱しか含まれていない。ただ、私の心の暗がりを、ここに辿り着いた馬の骨達に押しつけるだけの物語である。……いや、物語の体裁すら保っていないだろう。起承転結も曖昧で…

記憶喪失の主人公が目を覚ますと見知らぬ学校の教室にいた。なぜ自分がココにいるのか。自分が誰なのか思い出せずにいると突然の耳鳴りとスピーカーから漏れる声。そして廊下の奥から誰かの悲…

品川鈴ヶ森周辺に住む素浪人・ノベシマは今晩も賭けに負けてスッテンテン。気持ちを晴らすための酒も買えないと嘆いていると、辻の暗がりから生き霊が声を掛けてくる。その生き霊はノベシマに…

地下鉄の終点で寝過ごした俺は、真っ暗な回送電車の中で目を覚ました。 乗っているのは俺だけではなく、車両の中は気配のない乗客たちでひしめき合っている。 回送電車に人が乗っているはず…

点滅する街灯には虫が群がっていた。夜道の、更に暗がりの向こうに。サングラスを着けたスース姿の女が立っていた。「なんだお前は。俺は今、博打で大損して機嫌が悪いんだ。勧誘なら他をあた…

１９８４年。極東。 偽りの繁栄を甘受することでひずんだ都市、東京。 その暗がりに、一人の女がまぎれこむ。 ジェイ――自由とご機嫌を愛する女は手短にそう名告り、都市の暗いふちを歩み…

セルゲイ兵長は地下酒場でその少年と出会った。暗がりに赤い瞳をした少年。 セルゲイは帝国軍の輜重課の兵長である。 眼鏡をかけた冴えない青年。 しかしその正体は……ディスポーザー。…

急な夕立ちに見舞われて家まで駆けるキミは、道中で困った様子で雨宿りをする幼なじみの女の子を見つける。キミは立ち止まって声を掛け、すぐ近くにある自分の家に避難することを提案し、その…

目が覚めるとそこは、知らない場所だった。 暗がりの中、話しかけてきたのは————。 『刑部姫』の二次創作。 BL、としましたが、そうしたい、という意思表示です。 二人の出…