「旅の果て」を含む小説

※前回の『支配の輪郭』とはパラレルワールド設定ですが、『プロローグ』から『空腹の真理と、支配の輪郭』までの話は同じ内容です。『真・支配の輪郭』は前作の『支配の輪郭』を見なくても内…

作品あらすじ 少年ジークの人生は、常に誰かの言いなりであり、彼に残された道は、賢者や金持ちからこぼれ落ちるおこぼれに縋ることだけだった。 「この世は、支配する側か支配される側か…

壊れた世界で二人の少女が出会う―― 人造魔女のはびこる世界の片隅にリナリーという一人の少女が居た。聖団に身を置く彼女は聖堂地下に出没した人造魔女に仲間たちと師匠であるゼヤリアを…

かつて、感情は世界を壊した。 だから人々は、泣くことも、笑うこともやめた。 世界《カレイドラ》を維持するため、巫女イリスは自らの心を封じ、 “理性の神”として世界の調律を担って…

かつて魔王を魔界へと退けた勇者の力。 その力を継ぐ者を人は皆、勇者候補生と呼ぶ。 今や一年に百人以上選ばれる彼らは、未だ世界に脅威を残した魔王討伐を目指す――世はまさに、大勇者時…

春の終わり、祓い屋・焔は余命を宣告される。 病に蝕まれた身体、冷めた眼差し。 それでも彼の傍には、いつも式神の雅がいた。 主従であり、恋人であり、互いを救い合うことしかできな…

かつて世界を支えていた「時の輪」が砕け、記憶と時間が歪んだ。旅をするのは、名を失ったネコの勇者レオ。そして、彼を導くのは狐耳の魔法使いリィナ。「名」と「記憶」をめぐる旅の果てに、…

「このままで、いいのだろうか？」 そんな漠然とした不安を抱えながら、32歳の陽太は会社を辞めた。目指すは、心安らぐ「理想の場所」。 宮崎の豊かな自然、長崎の歴史ある街並み、北海道…

小さな村に暮らす少年ユウは、まだまだ半人前の剣士。 そんな彼に村長が託したのは、一通の手紙だった。 「これを届けることができたら、お前は一人前だ」 その言葉を胸に、ユウは村を飛び…

アシルは人間を「観測」する役割を担うアンドロイド―― 彼の「観測対象」である人間・レナ、彼女は40年もの間、封印された計画の真相を追い続けてきた女性だった。 レナとの出会いが、…

兄の謀略によって女性となったヴァイオラ公爵家の次男、クリスはあるとき、兄に雇われた殺し屋のファウストと出会う。 気まぐれにファウストと旅をしてみよう、と思ったクリスは自らの能力で…

袖振り合うも他生の縁。キミとボクも、何か縁があったのかもしれないね ふたりきりのオカルト研究部、夕日の差し込む教室で、先輩に退行催眠をかけられるあなた。 あなたは、前世の記憶の…

女好き、自己中心的、最低のクズ。 それが、俺の前世だった 。散々、人の心を弄んだ末路は、一方的に別れを告げた元カノに刺されての死 。自業自得だと納得したはずが、次に目覚めたのは剣…

廃墟で力尽きようとしていた男は、迷い込んだ高校山岳部の少年達に暴行を受けて死を迎えた。 男の魂は仲間に裏切られて窮地を迎えた落ちこぼれの美少女魔法使い、カナンの魔法に宿った。 …

　突如、自身の『夢の中』に閉じ込められてしまった小説家志望の高校生、オカダ・カケル。 　彼が夢の世界で出会ったのは、超常的な力を持ち、人々の夢の中を渡り歩く存在「黒コート男爵」だ…

海に囲まれた国、メラジアス。 その小さな国の片隅で、とある少女の物語が幕を開ける。 桃色の髪を持つ不思議な少女。 旅の中で誰と出会い、何を想うのか。 旅の果てに少女は何を見つけ…

エルの真ん中の最も大きな大陸ノーシアスにある森人の楽園、憩いの谷に暮らすドギン。 偉大な森人の女王、銀の君の元で魔術について学んでいましたが、周りから小鬼ということで疎まれていま…

旅の途中、子どものディンとその一行は魔物に襲われた。聖騎士たちが倒され、命の危機だったディンを助けてくれたのは仔ブタと華奢な少女だった。 ディンの志を知って、保護者にでもなったつ…

落ちぶれた武闘派作家・ハンクの武器はペン。 書いた小説で現実の結末を書き換える――その力の名は「デウス・エクス・マキナ（機械仕掛けの神）」。 助手と共に、忘れられた勇者の痕跡を…

罪と穢れを喰らいながら、人の心に寄り添う鳥――長元坊。 偽薬を売る弟子と、赦しを求める旅の果てに、仏より深い人間の声が聴こえてくる。