「幽霊 ショートショート」を含む小説

　19世紀中頃のイギリス。 　霧深い田園地帯に佇む屋敷は、一見して何十年もの歴史を刻んだ風格がありながらも、長い間手入れされていないことが外観からも明らかだった。 　その屋敷は、…

　常識とは何か？ 　それは思索、探求において最も忌むべき敵対者であろう。 　無尽蔵なる未知の宝庫、無限の暗黒空間、大宇宙には我々の浅はかな常識では図ることのできない事象が現実とし…

夜道を二人連れ立って帰る男たちが、その日、遭遇したものは……。

夢の中のサラダはしっかりとした日本語を喋っていた。サラダとは克己が小学生の時に飼っていた雌の柴犬の事だ。「ペットは絶対に駄目よ」と拒否する母親を１年以上も説得して、やっとの思いで…

私の学校に伝わる怪談「トンネルの菊子さん」 それは学校の裏にある古いトンネルに、女の幽霊が出るという噂だった。 クラスメイトから無理難題を押し付けられた私は、たった一人でトンネル…

某動画投稿サイトに投稿されている、一本の心霊映像。 「その映像に出てくる幽霊の動きや場所が、見る度に違っている」 そんな噂が立ち始めると、再生回数は急増。 しかしその動画がどこで…

『パーティーすると陰キャな幽霊は除霊できる』パリピ除霊として有名になった女子高生レイコ。 今日もジメジメした陰気な人間の住んでいる陰気なアパートを除霊する。 けれど彼女には「霊感…

ライト級チャンピオンのプロボクサーである間宮二郎は、王者となってからも釈然としない日々を送っていた。 自分より先にチャンピオンになるはずだったライバル、安西亮が試合中の事故で他界…

〜登場人物〜 心待（うらまち）・・・列車に住む幽霊 彼女・・・列車に乗り込んでくる人物 ※この物語は過去に坊ちゃん文学賞に応募した内容になります。 前作「その扉の向こう側には」…

小さい頃、祖母から聞いた怖い話。 9割くらい実話。 この話には幽霊とかは出てきませんので注意してください。

　散った金木犀。 　後悔。 　空からの香り。 　誘いに乗っていこう。

人類が植民星へ移住した後の地球に残された、森の中の古城。そこへ一機の小型宇宙船が……。 ３分くらいで読めるショートショートです。 柴田恭太郎様の自主企画【三題噺 #35】「気配…

安いので事故物件に住んでいる。壁は薄いが人気はないので悠々と過ごせる。その壁隔てた隣人が壮絶な死を遂げたという話は全くといっていいほど気にかけてない。

田舎の無人駅で終電車に乗り遅れた磯谷がベンチで寝ていると、突然声がした…

江戸時代、大きな屋敷で不慮の死を遂げた「お夏さん」。 その跡地に出来たお化け屋敷。 そこでは、本当に「出る」という都市伝説が生まれていた。 幽霊など全く信じない男が、そこで見たも…