「人ならざるもの」を含む小説

少女は古来より、感受性がとても豊かとされ、その身には人ならざるものが宿ると考えられている。 これは、そんな少女達の物語を時代問わず古今東西から集め、纏めたものである。

―――楽しいと感じたことを楽しかったと記憶できるようになれなかった僕達は、 　　　せめてこの柵から解放されることを願うしかなかった。 或いは、すべてを記憶しながら何ひとつ記憶す…

　こちらは、皆様に、物語を選択しながら読んでいただくお話です。 　皆様の選択によって、コンビニでおやつを買うだけのお話がラブストーリーになったり、コメディになったり、ヒューマン…

時は大正時代。 人ならざるものが視える子爵家の長女・華乃子は、その視える『目』により幼い頃から家族や級友たちに忌み嫌われてきた 実家から追い出され、出版社に勤めていた華乃子は、雪…

　人と、人ならざるものと、それから魔法が混在する世界にて。 　世界の悪と混沌を象徴する悪魔が、今日も今日とて己の食欲と暇つぶしのために美味しそうな人間を美味しく食べていくお話。…

この世にはかつて、妖（フェイ）と呼ばれた夜の生き物がいた。 　 村が飢饉に見舞われ、冬の森に捨てられた少年はそこで夜の化身の様な、黒翼を持つ妖ネムサクナリアに拾われた。新たな名と…

五年ぶりに故郷の河之辺町に戻った菜々美は、母親の顔をした河童に出会った。 河童は菜々美を川へ引きずり込もうとするが、謎の少女のお陰で命拾いする。 母親の顔をした河童は何者なのか…

【あらすじ】 　魔術犯罪者たちからワイルドハントの狩人と恐れられる少女、姫咲真白のきっかけはスプーン曲げだった。 　テレビで見たスプーン曲げに刺激を受けた幼い真白は、自分でも…

真夜中、突然公園に行きたいと言い始めるひよ。なつは止めるが、ひよは制止を振り切って家を出てしまう。 夜は魔物の時間。人ならざるものが動き出す時。 夜に外に出るのはやめましょう…

都内福嗣町の中心に位置する神社『稲妻神社』には不思議な力を持つ少女がいた。 彼女は時として人に取り憑き悪事を繰り返す妖の類を地獄へと連行する執行人であった。 ……という話はなき…

仕事で故障が続いていた人型自律式機械人形が手にした新たな仕事は、人里離れた村で花咲き乱れる庭の手入れをすることだった。 人ならざるものと百年を生きる種族の、静かな日々の物語。 …

大林賢治には、霊や異形のモノといった『人ならざるもの』が視える。ある日彼は、横断歩道の真ん中で手を挙げていた幽霊の女の子と目が合い、そのまま取り憑かれてしまう。なぜ彼女は手を挙げ…

都の小路で出会った女は、夜だというのに一人で木の下に佇んでいた――人ならざるものと判っていながら引き込まれていく男……

首筋に、ぽつんとふたつの赤い痕―― 少女と夜と人ならざるものの道がひととき交わって。 どこにでもいるような夢見がちな少女が、長い夜の旅に出るまでのおはなし。 『わたしを、どうかこ…

　白麗シリーズ初めての人智の及ばぬ妖（あやかし）の世界の描写に、持てる限りの知識と筆力で迫る予定です。目指すのは、中華ファンタジー＋きれい微エロの世界！　今回も、３０歳以上の女性…

警視庁怪奇捜査研究所、通称“奇捜研”。 人間と人ならぬもの“異常存在”の捜査官。 これは一人と一つのバディが向き合った事件の記録である。 ※コメント欄から、同じ“奇捜研捜査員か…

19世紀ロンドン。 人と人ならざるものたちが共に生きる町で、ある夜少女が襲われる事件が発生した。 吸血鬼であり、ロンドン警視庁特殊犯罪捜査担当官のクライヴ・マーシャルは、上層部か…

ある理由により会社を辞めた小野秋生は、現在就職活動中。ある日、面接官に門前払いされた秋生は、帰途で美しくも不気味な男と出会う。 土砂降りの中、男と傘をともにすることになった秋生。…

ガラ通りで奏上師を営む連雀ヒエイ。人ならざるものに祈りを捧げるという仕事柄、妙なものに目をつけられるのはよくあることらしい。朝飯の豆腐を買いに出掛けた彼を見とがめたのは、なじみの…

　収穫祭を兼ねた人々の穢れを祓い、平和と次の実りを願う祭りを先に控えたある時、巫女姫が告げたのは、一つの託宣。 『祭りの日、天の浮橋（あめのうきはし）を出現させられなければこの…