「それは呪い」を含む小説

この村では村人全員が人を呪える。しかし、村は平和でみんな幸せ。その理由を、久しぶりに村に帰ってきた記者が暴く。 この短編小説は、僕が書いているダーク百合短編集『夕喰に昏い百合を…

魔法や悪魔や吸血鬼などがおとぎ話の中だけだと信じられている中世の地球によく似た世界、呪われて不老になったギルという青年がいた。 ギルは年老いたサムをからかう。 「しわだらけじゃ…

サクッと読める単作にして短作です。

ごく普通の高校生、桐山景は転校生の朝陰宗が猫又と戯れているところを見てしまう。自分は呪われていると笑いながら言った朝陰は、霊や妖を惹きつけやすく、死と隣り合わせの日常を送っていた…

　一人の異世界人は転生と言う形で二度目の命を受け持つ。 　その祭、恩恵と言う形で神様から尽きる事ない魔力を授るが、それは呪いと何ら変わらなかった。 　転生した世界《エルポネ》人…

掌編です。人が死んだら樹木になる世界の話を書きました。

正義と救済を巡る、愛と生死の物語。 感染者を吸血鬼化させる"Vampire Virus"――通称"V-2"が世界的に蔓延し、感染者との共存が成されている現代。 警視庁警備部特…

子供の頃、僕は「好きな子が隣の席にならない呪い」をかけられた。 そして僕は高校生になった――

「僕は14に呪われているんだ」 たった一つの数字によって人生を狂わされた少年、宵継翔。 彼は自分の先祖の過ちのせいで、大好きだった母親も、尊敬していた父親も、大切に思っていた彼女…

過去に起こした過ちの為に両親を亡くした少年コラン。 暴走した魔物の群れに殺された両親。ありふれた悲劇は、しかしそのままでは終わらなかった。 コランは両親を失った夜の夢を繰り返し見…

一念岩をも通すという言葉があります。 一念化生という仏語をご存知ですか？フランス語ではなくぶつ語です。 一念の向けようによっては餓鬼にも仏にもなる。 その執念で別のものに生…

その昔。 　地上に未曾有の災害が発生した。天災である。だが地震でも雷でも津波でも嵐でも無い。遥か高き天から伸びてきた『それ』は、鞭のように、爪のように……大地と人々を引き裂いた。…

　高校二年生の茂木真琴は、自身が所属する新聞部の存続を懸けて「旧校舎の呪い」を特集することになった。そこで彼は噂の中の存在だけだと思われていた怪異・クロ人間と遭遇する。 　その出…

代告屋――依頼を受ければ、どんな事でも依頼主に代わって頼まれた言葉を必ず伝える者。 それが呪いの言葉であろうが、秘密の暴露であろうが、どれだけの障害があろうが、必ず――。 今日…

白い病室のベッドで身動きすらとれずにもう死に向かうしかなかったオレ。 しかし不意に現れた黒衣の紳士と、彼が示す全てに於いての自由を得る方法…… それは呪いとしてオレに与えられた神…

人と人との縁を「切る」、そんな小さな神様の恋のお話。 『糸切り少女』2013年5月執筆。 「赤い、赤い糸が、私には見える。それをね、ぷっつん、って。たったそれだけ」 『呪い少女…