「#感情」を含む小説

記憶、感情、生命。 あたりまえにあるものが突然奪われたとき、何を願い、何に助けを求めるのだろうか。 これは些細な出来事によって日常が壊れた者たちの物語。

3月1日 晴れ 私、エリザベス・マグダエル改めエリスはこれからの自分の旅路を日記につける事にした。 というのも、私はかつてウィンドガル王国の公爵令嬢で、三大公爵家のマグダエル…

変わり者の叔父が養女を探しているらしい――父に頼まれ、メリルローザは自称・宝石商のグレン男爵の元へ行くことになる。 そこで出会ったのは炎と浄化を司る宝石『レッドスピネル』の精霊…

あるところにひとりぼっちの少女が二人、いました。 一人は幼い頃に親を事故で亡くし、引き取られた先での扱い。様々なことがあって、彼女からは表情と感情が消えてしまった。しかし、一人の…

同僚の女性と歩いていたら、ふいに彼女が寄り道に誘ってきた。歩いた先は土手。春先の土手で彼女は僕の肩に頭を載せた。春風に吹かれながら距離を縮める男女の淡い一コマ。

感情を失った"ネコ" ネコは毎日の様に感情の欠片を拾いに出掛ける。 失った感情を取り戻したいのか。 それとも、ただ拾いたいだけなのか。 それはネコにも判らない。

　雨は平生目を向けることのないものに、目をやる契機になります。 　だって、雨は人の行動を制限し、時に、何もさせてくれないきっかけになるからです。そんな時、人は、思索の端緒を得るの…

女は一見して普通の人と見えるが、相棒は人と言うには聊か無理がある容姿だった。 まるで、甲冑と言うか金属鎧？　と言う姿である。 二人は予期せぬ出来事から、見知らぬ世界へと迷い込ん…

きっと、ずっと、僕は今、目の前にいるひとのことが大好きで、でもそれを恋愛感情だとか一言で言い表せるようなものにはしたくなくて。 なんだろう。よくわからないんだよね。やっぱり。 雨…

Twitterに挙げた詩の、本当に書きたかった余分だったり、やむ無く削った部分を保管した詩集です。 基本はあちらに挙げたものの改変ですが、ここだけの長い詩も書きます。 その時の…

誰にでも経験があるような感情だけれど 改めて口に出すのは恥ずかしくい気持ちを 主人公が振り返るお話です。 そういうことある！とか なんとなくわかるなぁって思いつつ読んでいただき…

　異世界に転生した現代人が必要以上に勇者に成りきり冒険する。自称王道勇者コメディ 勇者十戒（注意：作中に反映させる保証はありません） ｛その1・名前は4文字で｝勇者の名前は親…

異世界物はあまり読んだ事ないので初心者の中の初心者です 改善点など教えてくれたら幸いです

愛したそのひとは、吸血鬼だった。 それでも「私」はそのひとを愛した。 けれど、この胸の内にある「愛」は、吸血鬼の能力によって生じたまがい物ではないだろうか？ 「私」の心に疑念が…

３ 「う……ん…………あ……れ、此処……は？」 　仰向けで倒れていた私の視界を支配していたのは辺り一面の霧だった。 　ゆっくりと身体を起こしてみるも、まだはっきりとしない頭と、…

　目の前は血の海で染まる。 　辺りには大人の死体が足をふむ場をなくすように転がっている。 　大人によって全てを失った子供。朦朧とする意識を保とうとしなくても、勝手に保つようにされ…

生きづらい世界に生を受けてしまった僕らの定め —— 安らかに眠るために、生きる。 ななめの詩集 1 「理不尽で生きづらい」をテーマに 不定期に、自分の感情に任せて5分10分くら…