「ただわたしだけが」を含む小説

　四大国の支援を受けた王弟が兄を殺し王位を奪う、というクーデターが起こった小さな王国シエル＝テイラ。 　少女ルネは10歳の誕生日に王弟派の騎士に捕らえられ、自分が銀髪銀目の忌み子…

毎年ベランダに現われる女王バチに対し、今年も警戒を怠らないわたし。十二分に戦闘準備を整えていたはずなのに、今年の敵は女王様ではなかった！ そして悲劇（！？）が……。 涙と笑いの…

「殺伐感情戦線」の「時計」、参加作品です（1日遅れ）。 祖母が残した柱時計。休むことなく時を刻み、一時間ごとに鐘を鳴らす。その扉を開くと、複雑に絡み合った機構の更に奥には、祖母…

自他ともに認めるクール・ビューティのわたしは、文字通り空気を凍らせる能力の持ち主であることに気付いた……

今年もまた彼女たちがやって来た。招かれざる客が……。昨年の攻防戦を戦い抜いた「わたし」が、今年も彼女たちからベランダの安全を守り抜くため、奮闘せねばならない季節が訪れたのだ。しか…

私が受賞したかった若者向け短編賞で受賞したのは、同級生の三尋ジュンだった。彼女は、のびのびと書くことを知っていた。どう書けばいいかわからないまま、がむしゃらに書いていた私と違って…

「たまには歩いて帰ろうか」 そう言ってわたしたちが、手を繋いで並んで帰ったあの日の思い出を切り取った、エッセイ風フィクション。 ※この作品はDISCORD文芸部の《『駅…

旅の途中で立ち寄った町では、月に一度の大きな夜市が開催されていた。 子どもたちの歓声があふれる移動遊園地、そのメリーゴーランドの傍で。 旅人はシャボン玉遊びをする少女と出逢う。 …

何気ない日常や人生の一幕を切り取ったショートショートを発表しています。一部、キャラクターの再登場があります。また、自主企画用の作品もここに収録していく予定です。 「海」……故郷…

佐々木智香ちゃん（10）は、どこにでもいる平凡な小学生。 ところがある日、智香ちゃんの前に異世界の女神・アナスタシアさまが出現！ 「勇者・智香ちゃん。あなたに私たちの世界を救っ…

わたし、百々美咲は友人が遊んでいる【絆オンライン】というゲームに興味を持った その友人【自爆】を武器に【精霊種族】で派手に暴れてるらしい わたしにはそんな目立つ事は無理～なので影…

性欲がない美大生のウミは、格安で借りたアパートに現れた腕だけの幽霊に首を絞められるが、その霊障をとても、心地の良いものだと感じるようになっていた。

「殺伐感情戦線」の「幸福」、参加作品です。 知恵遅れで噛み癖のある妹・早織の面倒を見ている「わたし」。妹に噛み付かれながら、ひとり思うことは……

優秀だが不器用な當金。明るいが苦労人な黒岩。 ――わたしは黒岩がいるならどこへでも行ける。 気休め短編。

わたしは不器用である。 刃物を持てば間違いなく血を見るほど。 親に刃物を持つなと言われるほど不器用なわたしの十代の頃の実話。 ほぼ実話を書いたら、何故かただ笑えるコメディになり…

誕生日に、カレンダー機能を使った過去の自分からのメールが来ました。 過去へメールを返すことはできないのでここへ書きます。

飛永琴梨（とびなが　ことり）はオタク女子だが、クラスメートの男子にも萌えていた。彼の名は大木空（おおき　そら）。 ある日、琴梨は誰もいない教室でソラへの愛を募らせていた。用事を…

ナツ・・・主人公（25歳）

　地上が有毒な霧に覆われた世界。人々は塔の高層部に逃れ、そこで規則的な生活を送っている。世界には自分たち以外に誰もいない――。それが、塔の住人たちの共通認識である。 　そんな塔の…

高校一年の僕、代々木透（とおる）はどうも、幼馴染の妹、恵比寿みゆりに嫌われているらしい。 「遅いです」 「透先輩はお兄ちゃんをバカにしてるんですか？」 「それ、わたしのこと、バ…