「#中華」を含む小説

「俺は、お前を守るためにここにいる」廃屋の中で目覚めた霄琳は、なにも覚えていなかった。けれど目の前で二人の男が争っている。一人は霄琳を殺そうとし、もう一人――離原と名乗る青年は、…

項覇は人を惹きつける才能があった。 項覇が生み出す惨劇は英雄の勝利を生み出した。 中華なファンタジー

チンギスカンの法則が確立したのは、ホラズム王国との戦いにおいてである。 モンゴル帝国初代皇帝はその戦争に先立ち、旗下に、降伏者は生かし、反抗者は兵と市民の区別なく、尽く殺戮すべし…

――いつもと変わらないはずの今日は、崩れ落ちた天井と一緒に終わりを告げた。 地下室に閉じ込められていた少女、時雨は、突如天井から降ってきた姉の知り合い、東雲に助け出される。 当…

秀麗な美貌とは裏腹に、冷酷無慈悲との悪評の持ち主の東宮、飛龍の妃に選ばれた独身志望の姫、淳華。 幸せな結婚生活などは少しも考えず、ただひっそりと過ごし、早く家に帰されることを望ん…

後宮の后妃達は皇帝の寵愛を求め、その美貌に磨きかけて競い争っていた。その後宮で后妃達の恨みを買う悪女がいた。その悪女は皇帝が偶然お忍びで見初めて、後宮に連れてきた女だった。悪女は…

新月の夜、玲瓏は思い出した。10年前の新月の夜に王家から大将軍家の劉暁蕾に嫁いだ時のことを…。それは、まだ16歳だった彼女の波瀾万丈の人生が始まった夜のことだった。

『屍は山と化し、血は川と成った。故郷は目と鼻の先にあれど、太陽未だ昇らず』 　故に、未陽城。 なんちゃって中華風の街で生きる人たちの話。短編連作タイプです。

中華にまつわる不思議な話。

辺境貴族の雪鈴(しゅえりん)は、白髪に紅の瞳であることから家族からも忌み嫌われていた。しかしその容姿は宝玉の神の巫女である証だった。 不遇な扱いを受けていた雪鈴だが、突如皇帝の後…

鳳凰は焔の鳥。鮮紅の血燃え立たせ、すべてを焼き尽くす・・・。愛しき者よ、我が熱き身に抱かれよ！我ら比翼となりて、ともに、悠久を翔けんー！ 遥か千古の、中華を思わせる大地。世は長き…

五歳のある夜、口減らしで捨てられた柳（りゅう） 珠葵（しゅき）は、かつて住んでいた村を探して彷徨う中、ふらふらとたどり着いた湖畔で、怪我をして倒れていた小さな龍の兄妹を見つけ、無…

　私の母親は、外出した時、宮から出て遊びに行く皇帝と貴妃に出会った。 　貴妃は私の母親の妊娠したお腹を見て、皇帝に賭けた。「私は彼女が女の子であると予想します。」 　皇帝は信じず…

　遥か昔、世界は混沌としていた。巨神・盤古《ばんこ》により世界は天と地に別れ、盤古の身体からできた五つの山・五岳と、陰陽の気を巡らせる四柱が世界の均衡を保っていた。 　天に近い五…

　はるか昔、暴君に仕えていた呪妃（じゅひ）は、恐ろしい呪術で多くの人間を暗殺してきた。冷酷な呪妃は下僕の青年・小華（しょうか）を気に入っていたが、反乱の際、彼に裏切られて投獄さ…

四大加術家のひとつとして栄えていたが、突然皇帝の命令で族滅され唯一生き残った春咏(シュンエイ) 一族の汚名を雪ぎ真実を知るため、名前も性別も偽り、第二皇子乾廉(ケンレン)の加術士…

瘴気や妖獣が蔓延る世界、代々女帝が治める華香国が舞台の中華ファンタジー。 香麗（シャンリー）は名家の分家で下の下の楊家の娘、香り師（調香師）を生業としている。 溺愛している体の…

青龍様の桃色恋心を目覚めさせろは無茶ぶりです！　私はただの、恋の泉の精霊ですから。

『紅の邪仙女』紅麗麗は、その邪術を以て王を誑かし、政を操り、ついには一国を手中に納め、己の欲を満たさんがために非道の限りを尽くした。 しかしその残虐非道な行いに決起した民と術師…