「#感情」を含む小説

性欲がない美大生のウミは、格安で借りたアパートに現れた腕だけの幽霊に首を絞められるが、その霊障をとても、心地の良いものだと感じるようになっていた。

私が思っていることと君が思っていることが もし、同じだったら。 私が言いたいことと君が言いたいことが もし、同じだったら。 もし、私と君が同じ感情を持ち合っていたら。…

冷たい言葉と共に恋人から別れを告げられた有栖(ありす)は、偶然出会った少女・綾音(あやね)を衝動的に誘拐してしまう。綾音はそんな有栖を拒むことなく受け入れて……

　その女は、突然うちの部署にやって来た。 　不愛想で、付き合いも悪くて、いつも文句ばっかり言っている。 　前の部署で嫌われ、俺の属する不人気部署に行きついた。 「俺は忙…

第十九回殺伐感情戦線、お題「幸福」にて投稿する作品です

「殺伐感情戦線」の「幸福」、参加作品です。 知恵遅れで噛み癖のある妹・早織の面倒を見ている「わたし」。妹に噛み付かれながら、ひとり思うことは……

普通の中学生だった「私」は、ある日鬼女と出会い、幸せを知った。 殺伐感情戦線のお題「幸福」に参加させていただきました。

音楽教師である藤代先生と、付き合っている常磐。 ふたりだけの幸福の時間は、長くは続かない。 ある日、噂が流れたことで、ふたりの関係は瓦解する。 私が貴方に抱いていた想いと …

殺意、執着、嫌悪、愛憎――女たちを蝕む女への激情。狂おしいまでの殺伐百合感情を描く短編集です。 ここに収録した短編はTwitter企画「殺伐感情戦線」への参加作品です。

あれは完全に一目惚れだった。 先生と出会ってから俺は 自分の感情を 上手くコントロールできない。 俺だけのものになって、って。 どれだけ願っても 先生には届か…

【2020年6月25日（木）MF文庫Jより発売！】 この身が滅びようとも、佳乃を救いたい――。だけど、 《それだけを願っても救われないことは分かっていた》 花菱准汰の日常は…

紹介したいところはタイトルに全部書きました。

軽音部を辞めた森園みゅんは、かつて自分をハードロックの世界にへ引きずり込んだ張本人、鷹野翼と再会し、ささやかな復讐を企てようと画策していた。

いつも夢の中で出会う男の人。その存在に山間の地方都市に暮らす中学一年生、片倉りーなはあこがれていた。恥ずかしい夢。楽しい夢。悲しい夢も共にした。そんな男の人にりーなは恋に近いあこ…

ある日、僕は彼女に『3日間だけ彼氏になって』と言われた。『3日間だけ』の理由はわからなかったが、自分の知らない彼女という一面に惹かれ、OKをしてしまう。 その日から、大人しい子だ…

古代ギリシアより残るある島に伝わる物語がある。日食の夜、山頂に行くと、肌を重ねる二人の女を見るというものだ。海を見る白い女と、その背中に体を預ける黒い女。二人は夜とともに姿を表し…

何ぞ騒がしいと思ったら、鴉が鳴いとるんか。私はあの羽音が嫌いでなぁ。 昔この廓に鳥の名のつく遊女がおった。どこにも飛んでも行けんというのにな。 私は鴉よりその羽音より何より、あの…

「殺伐感情戦線」の「笑顔」、参加作品です。 美人だが、とにかく表情が硬く、笑顔の下手な夏木さん。カメラマンの端くれとして、何としても彼女の笑顔を写真に収めたい少女・ほのかは、ひ…

「殺伐感情戦線」の「凶悪」、参加作品です。 卒業式の前の日曜日。電車を待っていた陽子と花絵は、重なる人身事故に溜息をついていた。そんな時、陽子は三年間の思い出を振り返りながら、…