「だって、春だし」を含む小説

あれは夏も近い蒸し暑い日で、時々通り抜ける風が土と草いきれの香りをどこから運んでくるような、春らしいといえば春らしい陽気の日のことであった。

「俺と、付き合ってください」 高校2年の晩夏。平凡な私が屋上に呼び出されて言われた言葉。 目の前に立つのは、イケメンとうわさの後輩くん。 私にもついに春が来た———！？ と、思っ…

　春の大型連休。退屈をしていた俺は、ちょっとしたキッカケで、行き慣れない観光地を訪ねてみた。 　そしたら出会った女の子は、少しフシギで。 　そんな娘と連れて連れられて、あちこち…

タイトルの『春夏冬』はあきないと読みます。『飽きない』と掛けてます。こういうの言わせないで下さい恥ずかしい。日録と言いましても、ネタは一日一度生まれてくれるわけではありませんので…

31歳の拓実は、厳しい上司の元で働く草臥れたサラリーマンだ。 ストレスが溜まると、かつての趣味だったダンスで汗を流し、 リフレッシュを図っている。 そんなある日、拓実は、春親と…

帰る場所はある。でもそこは帰りたい場所じゃない。高校受験を控えた秋穂は塾の帰りにこっそりとある場所へと向かう。

世界中が魔軍に包囲された暗黒の時代。 ある王国にパルヴァスという名の王子が生まれた。 幸運をもたらす加護を持つ彼は、神の子と崇められ、皮肉にもその力ゆえに離宮へ幽閉されることにな…

　本作は恐らく『クトゥルフ神話』に区分されるであろうオリジナルシナリオとなります。『【CoCシナリオ】狂える神々によるリアル脱出ゲームSHOW』や『【CoCシナリオ】光金の欠片に…

映画研究部に所属する、高校三年生の井出冬馬（いで　とうま）。 中学時代のトラウマと元来のビビリな性格が相まって、青い春を経験しないまま過ごしていた。だが、新一年生の春香が映研部に…

2024年、春。 東京郊外のインターナショナル・スクールに通う日本人の少年とアメリカ人の少女。卒業を控えた彼らの日常は穏やかに緩やかに過ぎてゆく。 特性を持つ少年は、可愛らしい妹…

友人と花見に出かけた日に書き留めていた短歌たちです。 待ち合わせまでに目に入ったもの、花を眺めながら交わしたなんでもない話からつくった歌もあるので、桜に関係のない歌もあります。

大学二年の春。必死の思いで入学した大学での生活も気付けば一年が過ぎていた。 憧れていたような、華々しく、輝きに満ちたキャンパスライフなんてものはなく、俺は灰色の毎日を送っていた。…

斎藤修二はどこにでもいるサラリーマンだ。 大学の経済学部を出た後にはそのまま故郷の比較的優良企業に勤め、もう三十も近くになるが女性との出会いもなく、日々変わらない業務をこなす日々…

後輩の少女からの告白を断って早１年。 春から大学２年生になる天沢桃真の隣室に、１人の少女が引っ越してきた。 「お久しぶりです、センパイ」 引越しの挨拶にやってきたのは、高校時代と…

【第2章 - Slip Swing Spark！】 建国より400年を数える剣と魔法の国、アンファール王国。 かつて起こった大いなる災厄から立ち直り、人々は世の春を謳歌していた…

俳句・季節の二十句／※週二回発信中の「連作俳句」のキャッチ＆タグを今回から「季節の二十句」とさせていただきます。昨夏、連作の意味がわからないままスタートし、じつはいまだに本質がわ…

―俺はノートに記された― 本なんて興味ない。そう思っていた竜也は春介に誘われてやってきた図書室で一冊のノートを見つけた。ノートには、印刷された文字の羅列。五ミリ方眼に記された小説…

「死ぬ前に私の話を聞いてよ」 なんの前触れもなく帰り道に君は言った。 夕陽くん 高校２年生。 幼い頃に両親をなくしてからずっと死にたいと思っている。 春ヶ瀬さん 高校２年生…

初めまして、天川裕司です。 ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。 また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。…

努力家の「秋桜」と、生きるのに向いていない「春の星」達。 夏休みに高校のプールに何者かぎ侵入したらしく？ なんでこの世界はこんなにも不平等なのか。