「ただわたしだけが」を含む小説

2021年4/23日現在、わたしが悩んでいる問題に対して読者の意見を聴きたいと思った為に立ち上げた企画第１弾。

砂の迷宮に囚われた黒髪の乙女たちは、橙色に光る子鹿に助けられてここが自分たちがいた世界ではないと知る。 二人の黒髪の乙女、そして二人の乙女と縁を結んだ招かれざる客が迷宮から脱する…

「リイト――わたし、とうとうここに――孤塔の前に来たよ。これから、あなたが行きたがっていたところに登るよ――」 死んだ初恋の相手に代わって、塔師見習いになった少女、カシホ。 見…

小学校の教室で、今日もわたしは一人ぼっち。誰かに声をかける事も無ければ、掛けられる事もない。 思えば「はじめまして」ってあいさつをした時がみんなとの距離が一番近くて、それからだん…

「本質」に対し「形式」とは？ 「形式」に対し「本質」とは？ わたしなりの考えです。

　万年一人ぼっち、文芸サークル所属の大学生那智豊（なちゆたか）に舞い降りた奇跡！？まさかのクリスマスデートに誘ってくれた後輩の女の子。九王沢（くのうさわ）さんは英国大博士課程卒、…

わたしにとっては私小説です。 それはつまるところファンタジーと了解の隙間に存在していて、消え去るための遺書にほかなりません。だから、一緒にいてねと世界は構築されたようで、ほとんど…

「殺伐感情戦線」の「涙」参加作品です。 放課後の教室でひとりすすり泣く少女。その原因は、「わたし」の行動にあった……

雪宮志乃が嫁いだのは、貿易を生業にしているという瀧川慶一郎という男だった。 女中なし、結納・祝言なし、盲目の祖母の世話あり。 そんな条件がある婚姻。 だが、妾腹の子である志乃…

わたしは彼女に殺される―― 筆を折ったWeb作家からの殺意に怯えるわたし。 わたしが殺されなければならない理由とは。 ※他サイトにも掲載しています。

『吸血鬼の王』復活の生贄にされる直前、前世の記憶を取り戻したルベーリア。 　そして同時に、ある重大な事実に気がつく。 「この世界……前世でわたしがプレイしていた乙女ゲームにそっ…

これは、成り上がらせ人と呼ばれるわたしが、追放された少年や、才能がないと思われているおっさん、雑用しかできない少女、無能王子と呼ばれるような者たちを成り上がらせる物語である。 …

さびれたアーケード街に開店した、古風なメイド喫茶《リリーズガーデン》。 店を見守る“絵の中の少女”に惹かれた口下手な女子高生のいのりは、自分でも説明できない好奇心に導かれ、アルバ…

突然、部屋に現れた二体のフランス人形の喧嘩に主人公が巻き込まれていく話。

さようなら、わたしの肉体―― 若くして世を去ったはずの病弱な乙女は、しかし棺の中で目覚める。 吸血鬼としての新たな生を受け入れ、人々を襲い始める乙女だが、その心には仲の良かった少…

【ああ、あれが勝手に死にさえしなければ、わたしはあの汚い鳩のことをずっと白鳥だと思って、崇高な生き物だと思っていけたのになあ。振り返った先にはまだ鉄の塊がある。】 通学路で見かけ…

　我が家が神宮寺家の隣に引っ越してきたのは僕が六歳の頃。それから高校一年の現在に至るまで両家両親共々仲が良く、そこの双子姉妹とは家族同然で一緒に育った親友だった。 　見た目ボーイ…

山の傍で死にたいだけの人生。

Scratch〈スクラッチ〉 つまりはゼロから始める物語。 テレビゲームに興味の無かった依知川 環（いちかわ たまき）は、 偶然観た、幼馴染である倉石 茜（くらいし あかね）のゲ…